2016/09/02
2016年8月12日(金)、静岡音学館AOIで、昭和20年に広島の原爆で被爆したピアノを使ったコンサート『ミサコのピアノ』を開催、225名の方がお見えになりました。
今回広島から運ばれた「ミサコのピアノ」は、「音が出ないと捨てられてしまうかも知れない。私と一緒に原爆を乗り越えてきたピアノを音が出るように直して役立ててほしい」とミサコさん(仮名)が広島の調律師 矢川光則さんに託したもので、松谷みよ子さんの絵本『ミサコの被爆ピアノ』のモデルになったもの。 またこのピアノは、昭和7年ヤマハ(浜松市)で作られたこともあり、静岡へは3度目の里帰りとなりました。被爆当時の状態を保ちながら音がでるように修復されたミサコのピアノは、 表面に原爆の爆風によるおびただしい傷が残されています。
(左:トラックで運ばれてきたミサコのピアノ、右:調律する矢川さん)
ミサコのピアノを含め被爆ピアノを6台所有する矢川さんから被爆ピアノのお話と広島で活躍するソプラノ歌手とピアニストによるコンサートを行いました。
(左:講演する矢川さん、右:ソプラノの大島久美子さん)
(左:ピアノの森須奏絵さん、右:演奏するお2人)
終了後の「ピアノと触れ合いタイム」では、71年前の悲惨なできごとを経験したピアノを実際に見て触れることで、あらためて平和への大切さを実感されたようでした。