イベント報告
人生60からが面白い「ドリームプランを作ってみよう」実施

人生60からが面白い「ドリームプランを作ってみよう」実施
 10月27日(火)午後、静岡市女性会館アイセル21にて、「楽しい定年塾」による「人生60からが面白い」シリーズ第2弾「ドリームプランを作ってみよう」が開催されました。「楽しい定年塾」は、3つのグループ(グループ・Do動、NPO法人WAC清水さわやかサービス、ライフサポートセンターしずおか)が構成しており、さらにNPO法人男女共同参画センター交流会議が加わっての実施です。
 今回のテーマは、前回の「人生の棚おろし」を受け、「ドリームプランを作ってみよう」です。すでに第2の活動を始めた3人の方を講師にお招きし、きっかけや現状を聞いた後、自分自身のドリームプランを作成するという企画です。
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 1人目の講師は、清水で北欧雑貨店を営む駒沢利継さん。
 駒沢さんは、英語教師として活躍中、4年間デンマークに転勤となりました。デンマークでは、他人であっても挨拶を交わし、家族単位での付き合いが普通という日本とは違った環境だったとのこと。ここでのデンマークの人々との交流を通じ、人との「出会いの心地よさ」を感じたそうです。日本に帰国すると、”居場所が無い”思いがし、教師の仕事には情熱を感じていたものの、組織というものにになじめないとの思いを強くされました。そんな時奥様から、デンマーク暮らしで詳しくなっていた北欧の陶磁器などを商うお店を開きたいとの話が出て、早期退職し、現在のお店Vibevej 11(ヴィーベヴァイ エルヴ)を開店したそうです。
 その後もいろいろな人との出会いがあり、現在では児童英語教室も始めました。人と人との出会いを生かすかどうかは自分次第、出会いこそ大切、というのが駒沢さんの考えです。
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 2人目の講師は、朝鮮通信使について研究をしている北村欽哉さん。
 高校で日本史を教えていましたが、高校の郷土研究部の指導をしている時に、生徒から部活動のテーマを相談され、「お寺の名前の○○山○○寺という名前を良く見かけるが、なぜそういう名前になるのかを研究してはどうか」とアドバイス。部活動では清水市内など約110の寺に手紙を出し、名前の由来を聞いたそうです。また、北村さん自身も、寺の表札とも言える「扁額」(へんがく)の写真を撮り歩いたそうです。寺への”アンケート”結果は意外や意外、回答があった約半数のうち、由来を回答した寺は四分の一程度だったそうです。そこで、聞き取り調査に乗り出すことに。そうして訪問したある寺の扁額には「朝鮮」の文字が。これはなぜなのかと住職に聞けば、「さあ、どういうことでしょうか。分からないので先生教えてくれませんか」との返事。そこで北村さんは、清水で朝鮮と関係があるとすれば朝鮮通信使しかないだろうと目星を付け、徹底的に調査します。そして、朝鮮通信使は江戸時代に今の韓国と江戸の間を10往復したこと、その際には4,000人~5,000人規模であったこと、遠州の横須賀に資料があることなどを調べ上げます。そしてその地において、とうとう朝鮮通信使を描いた屏風があることを「発見」します。
 人生においては、こうした「発見の喜び」が大きいというのが北村さんの思いです。
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 3人目の講師は、梅が島のお茶で地域興しを始めた斎藤雅子さん。
 東京在住で、定年退職後は故郷静岡県に住みたいと考え、梅が島に家を建て、週末には梅が島で過ごしています。その梅が島で見たものは、農業の沈滞とお茶の生産量の減少。無農薬の良質なお茶を生産しているのに、なぜなのか、と疑問を持ちます。調べて分かったことは、お茶の価格の低下でした。お茶生産で年収60万円の農家が肥料代に68万円かかる実態を見て斎藤さんは、立ち上がります。
 ミッション(使命)として
①茶農家と消費者を直接つないで茶を販売し、茶農家の経済的自立を促し、後継者の確保に努めます。
②高齢化などによって手入れができなくなった茶畑を、持ち主に代わって台刈りや草取りそして茶摘みをして、茶畑が茶畑のまま存続できるよう援助します。
の2点を掲げました。以来、梅が島のお茶を、デザイナーによる包装で東京にて販売を開始しました。また、ボランティアを募り、荒れた茶畑の整備などの活動を行っています。さらに、グリーンツーリズムを立ち上げる計画も今年実現にこぎつけました。
 斎藤さんは、2000年に人生の棚おろしをし、10年手帳に目標を記したそうです(2010年にグリーンツーリズムを立ち上げ)。棚おろしでは、これまでマーケティングの仕事をしてきたけれど、自分の本当にやりたいことは何なのかを書き出し、「緑にかかわる事」に絞り込んだといいます。それが現在の「隠れ茶を守る会」の活動に結びついています。
 講演が終わり、第2部ではいよいよ自分自身の「ドリームプランを作る」ワークショップです。グループ・Do動の大澤さんが、あらかじめ用意されたワークシートの記入について説明し、参加者の皆さんは、それぞれの用紙に書き込みをしました。
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 今回のセミナー+ワークショップは、3人の講師のお話がとても興味深く、愉快なエピソードも満載でしたので、会場からはしばしば笑い声が聞かれました。
 楽しい定年塾第3回は、11月21日(土)13:30~15:30、「あなたも私もできるチョイボラ」と題して静岡労政会館(静岡県勤労者総合会館)にて行います。チョイボラとはちょっとしたボランティアのこと。お問い合わせ、お申し込みは、
 ライフサポートセンターしずおか中部事務所
 TEL 054-288-3750、FAX 054-288-3760
 までどうぞ。

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