イベント報告
<気になるお店>ヴィーベヴァイ・エルヴ

デンマークの空気ただようお店
ヴィーベヴァイ・エルヴ

 ここ最近(と言っても20年くらい)、日本では世の中があわただしくなって、皆何かに追い立てられるような暮らしになっていると思うのは、筆者だけでしょうか。
 ヴィーベヴァイ・エルヴは、そんな日本にあって、デンマークを中心とした北欧のヴィンテージ食器や雑貨を扱うお店。2008年7月18日開店して、まだ1年少々しか経っていません。
柔らかな光の中の食器たち
食器たち
 店内に入ると、大きな窓から入る自然光と柔らかな照明で、なぜかほっとします。
 お皿、コーヒーカップ、ガラス製グラス、陶器製鍋など陶器類を中心に展示されていて、これらがヴィンテージであることが、普通のお店とは違うところ。日本の工芸家が手作りしたジュエリーやデンマークの手作りクリスマス用品も並んでいます。
このカップでコーヒーを飲みたい
このカップ
 なぜデンマークなのか、なぜヴィンテージなのか、店長の駒澤さんに伺いました。
「夫の転勤でデンマークに4年間暮らしていた時に、もともと興味のあった食器を中心とした陶器に目がいきました。デンマークでは、大切に使ったものは、子どもや友人など親しい人に引き継いでゆきます。食器が壊れれば、その補充をアンティークショップで買い求めます。自分の大切にしていたものを、誰かに伝承して行くことが、デンマークの人々の間ではあたり前の事として根付いています。こうした考え方が日本でも広められればいいな、と思ってお店を開きました」。
 駒澤さんは、こうした考えを来店するお客様とお話しし、品物を気に入ってもらって購入いただきたいとの考えから、インターネットによる販売は考えていないと言います。
 お店の商品は、40~50年前に製造されたものが多く、新しいものでも1980年代くらいだそうです。むろん実用品です。ヴィンテージ商品は、以前誰がどのように使っていたのだろうか、と考えながら使い、伝えて行くことに魅力があるようです。むろん、作られた品々を使える限りは使う、いわばモノの価値を大切に扱うという考え方が根底にあります。ヴィンテージ商品は通常の場合、その歴史を含めれば他に同じものが一つもない「一品モノ」。そうした商品を手から手へ伝えて行くことに責任を感じるという駒澤さん。
お皿も食卓の名脇役
名脇役
 お店を始めてから多くの方と会話をしてきた駒澤さんには、お店を通じて誰かと繋がって行きたいとの思いがあります。デンマークのヴィンテージ品の販売を通じて、世界には日本とは全く別の価値観で暮らしている人々がいることを伝えられれば、とも願っているそうです。
 また、駒澤さんは、カラーセラピスト、カラーコーディネーター、ラッピングの資格を持っており、それぞれの分野でのサービス提供もしています。
 ところで、このお店をサポートしているのは夫の利継さん。実は先週開催の、「ドリームプランを作ってみよう」で講演いただいたことが今回のご縁に繋がりました。利継さんは英語教師であり、子ども達に英語を教えたり親しませる、独自の工夫をこらした教室を開いています。
店長の駒澤さん(右)と夫の利継さん
駒澤さん
ヴィーベヴァイ・エルヴ
〒424-0003 静岡市清水区蜂ケ谷216-5
Tel&Fax 054-367-7107
Blog http://danmark.eshizuoka.jp/

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