今からはじめる老い支度(浜松)第2弾
「成年後見制度を理解する」好評!
6月3日(木)浜松労政会館にて、全4回シリーズ「今からはじめる老い支度」の第2弾「成年後見制度を理解する」を開催しました。当日は30名の方が参加されました。(主催:コープしずおか、ライフサポートセンターしずおか、静岡県労働福祉事業協会、後援:静岡県労働者福祉協議会、静岡県労働金庫、全労済、NHK静岡放送局)。
講師は、昨年同様、シニアからはじめる老い支度で、成年後見制度の講師をされた司法書士の小林久晃氏。静岡市内で司法書士事務所を運営、(社)成年後見センター・リーガルサポート静岡支部幹事、静岡県司法書士会理事、生活保護支援ネットワーク静岡幹事等、社会的に弱い立場の側に立った活動をされています。
成年後見制度とは、判断能力が不十分な方の為に権利を保護し、法律面や生活面での支援をする制度で、任意後見制度と法廷後見制度があります。前者は、将来判断能力が低下した場合に備え、判断能力が十分なうちに自らが代理人(後見人)を選び支援の内容を決め公正証書で契約をするもの、後者は、判断能力が低下した際、家庭裁判所で手続きし選任された司法書士が、判断能力の程度に応じ、後見人等となり支援するものです。
講演では、この制度についての内容(任意後見と法廷後見の違い)、任意後見制度の詳細と注意点等をわかりやすく説明されました。小林先生は、現在5名の成年後見を受けている立場で、『司法書士は全国に19,000名、後見はボランティア的なところが多く、この仕事を受ける人は5,000名ぐらい。その為、受け皿が少なく、お願いしたくてもお願いできない』、『後見人を依頼する時は、家から近い人で成年後見制度に精通している人、リーガルサポートに入っている人』がよいと話されました。講演後の質疑応答では沢山の質問が出され、身近な問題としてとらえている方が非常に多いことを実感しました。
小林先生は本日の資料の最後を、『任意後見制度は自分の望む一生を最後まで完結するために、遺言は自分の死後に不要の争いを生ずることを避けるために、どちらも有効であり大切な制度。制度の趣旨を生かすためにも元気なうちに検討して下さい』と締めくくっています。
亡くなるまでの長いお付き合いとなるので、元気なうちに本当に信頼できる人にお願いしたいものです。
次回は、6月22日(火) 第3弾二村祐輔氏による「自分らしい逝き方」です。
このシリーズは、9月~12月にかけて静岡・沼津の労政会館でも開催いたします。参加申込につきましては、7月頃ご案内の予定です。
皆様のお申し込みをお待ちしております。