イベント報告
現代お墓事情~実施

~今からはじめる老い支度 現代お墓事情~実施
7月15日(木)、ライフサポートセンターしずおかコープしずおか、(財)静岡労働福祉事業協会の共催により、今からはじめる老い支度の第4回目『現代お墓事情』が開催されました。今回の講師は、NPO法人エンディングセンター理事長であり、東洋大学ライフデザイン学部教授でもある井上治代先生です。36人のお客様にお越しいただきました。
講師の井上先生
講師
『お墓』というとその家のシンボルであり『ご先祖様を子孫が守り無縁にしない』という考えがありますが、今は跡継ぎを必要としない自分らしいお墓や葬送を希望する人が増えているそうです。子どもが娘だけ、子どもがいない、単身者、夫と別墓を希望する等、少子化、核家族化による事情はもちろんのこと、息子はいるけれど負担を掛けたくないという親心からでしょうか。お墓をもたない例として、永代供養・合葬墓・散骨・樹木葬等があるそうです。
かつては代々墓を守って行く家族制度が機能していましたが、現在の民法は核家族を前提としており、実際多くの家では夫婦のみ、夫婦と子どものみの家が多くなり、核家族の最晩年は「独居」となります。このように、現代は、一代限りの家族への過渡期にあり、墓地のあり方も試行錯誤の時代となっているそうです。従って、かつての家族制度の機能は外部化や介護の社会化という形になってきています。
また、各国(イギリス、アメリカ、中国、韓国)のお墓と葬送についても写真で紹介されましたが、外国では、墓石の形が本やベンチなど形の変わったものや、バラなどの植物を墓石がわりにしたものもあります。日本では、誰でも入れるよう墓石に名字をいれず言葉を彫ったものがあるそうです。また、自然志向(自然に帰る)から、遺骨を直接土に埋め、墓石のかわりに木を植える樹木葬・散骨をはじめたところもありますが、井上先生のエンディングセンターでは、樹木葬(桜葬)を中心にされています。                 
樹木葬

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