イベント報告
今からはじめる老い支度(沼津)第2弾「成年後見制度を理解する」実施

今からはじめる老い支度(沼津)第2弾
「成年後見制度を理解する」実施

 10月23日(土)沼津労政会館にて、全4回シリーズ「今からはじめる老い支度」の第2弾「成年後見制度を理解する」を開催しました。当日は33名の方が参加されました。(主催:コープしずおかライフサポートセンターしずおか、静岡県労働福祉事業協会、後援:静岡県労働者福祉協議会、静岡県労働金庫、全労済、NHK静岡放送局)。
 講師は、静岡会場に続き、司法書士の小林久晃氏。静岡市内で司法書士事務所を運営、(社)成年後見センター・リーガルサポート静岡支部幹事、静岡県司法書士会理事、生活保護支援ネットワーク静岡幹事等、社会的に弱い立場の側に立った活動をされています。
 
小林司法書士
小林先生
 成年後見制度とは、判断能力が不十分な方の為に権利を保護し、法律面や生活面での支援をする制度で、任意後見制度と法廷後見制度があります。前者は、将来判断能力が低下した場合に備え、判断能力が十分なうちに自らが代理人(後見人)を選び支援の内容を決め公正証書で契約をするもの、後者は、判断能力が低下した際、家庭裁判所で手続きし選任された司法書士が、判断能力の程度に応じ、後見人等となり支援するものです。
 
 講演では、この制度についての内容(任意後見と法廷後見の違い)、任意後見制度の詳細と注意点等をわかりやすく説明されました。小林先生は、実際に成年後見を受けている立場で、『司法書士は全国に19,000名、後見はボランティア的なところが多く、この仕事を受ける人は5,000名ぐらい。その為、受け皿が少なく、お願いしたくてもお願いできない』、『後見人を依頼する時は、家から近い人で成年後見制度に精通している人、リーガルサポートに入っている人』がよいと話されました。講演後の質疑応答では具体的な質問も出され、関心の高さが伺えました。
会場の様子
会場の様子
小林先生は本日の資料の最後を、『任意後見制度は自分の望む一生を最後まで完結するために、遺言は自分の死後に不要の争いを生ずることを避けるために、どちらも有効であり大切な制度。制度の趣旨を生かすためにも元気なうちに検討して下さい』と締めくくっています。
 亡くなるまでの長いお付き合いとなるので、元気なうちに本当に信頼できる人にお願いしたいものです。

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