YEC、若者支援などに関する講演会・ワークショップを開催
YEC(Youth Empowerment Committee 若者エンパワーメント委員会)は13日、「ゆう杉並における若者支援の取り組み~大人と若者が歩み寄る社会~」と題する講演会と、「静岡をもっと良くするためには」をテーマとしたワークショップを行いました。YECのメンバーと、外部からの参加で30名弱が集まりました。
司会の宮崎さん
YECについて説明する両角代表(左)と高林さん
YECは静岡県立大学の学生のサークルで、その設立の趣旨は下記の通りです(YECパンフレットによる)。
YECは、若者が社会のメンバーとして「この社会をよりよくしていけるんだ」という自信を持っている状態、社会の中で「こうありたい」という自分を実現させている状態、そしてそれを通じて、若者が社会のチカラになっている状態を実現することを目指して、静岡県立大学の学生と教員を中心に2009年に発足した学生団体です。
さて、本日はまず、東京都杉並区の児童青少年センター「ゆう杉並」の片山隆司氏より、「ゆう杉並における若者支援の取り組み~大人と若者が歩み寄る社会~」と題する講演をいただきました。
講演する片山氏
「ゆう杉並」は、区内に数多くある児童館の中でも、「中高生」を主な対象としているユニークな施設です。開館にあたっては、中高生を交えた「建設委員会」で設備内容などを話し合い、開館後も「中高生運営委員会」が運用について協議しているそうです。こうした経過から、館内にはホール、スタジオ、ミキシングルーム、工芸調理室、体育館などを擁しており、中高生が使いやすいように工夫されています。また、中高生による自主企画など、利用者自身が主役となって作り上げる場となるよう職員の皆さんがサポートされています。大学生がボランティアとして中高生の身近な話し相手になる「ピアサポート」事業も行われています。職員の皆さんが留意しているのは、子供達の力量に合ったサポートをすること。サポートする年代やタイミングが重要なポイントとなるということです。
会場風景
片山氏の講演に関し、会場からの質問時間が設けられ、丁寧な回答がされました。
次に、ワークショップとして、「静岡をもっと良くするためには」をテーマにグループ討議が行われました。前段で、付箋紙と模造紙を使ってフリートーキングを行い、最終的に簡単な企画書を作成します。大学生、高校生や社会人が入り交じったブレインストーミングに近い形です。各グループに入ったYECのメンバーが、手際よく出されたアイデアをまとめて行きます。
あるグループは、「修学旅行は静岡へ!!~スッピン静岡がおでむかえ~」というタイトルで、修学旅行を静岡に誘致し、大学生を中心としながらも、地域の人々を巻き込んだ受け入れを行うという企画を作り上げました。学校を開放して宿泊先とし、そこに地域の人たちが料理などを持ち込んで歓迎するという斬新なアイデア。
修学旅行は静岡へ!!
こうして終了となりましたが、大学生の皆さんの考えの柔軟性とパワーには学ぶところが多くありました。外部からの参加者がエンパワー(力づけ)される、楽しい機会でした。感謝。