イベント報告
今からはじめる老い支度最終回開催(沼津)

セカンドライフを応援する連続講座
今から始める老い支度シリーズ! 盛況のうちに終了!!
最終講座「現代お墓事情」in沼津

 定年後を意識して「これからの人生」を豊にするためのセカンドライフを応援する連続講座「今からはじめる老い支度」シリーズ、4回目の最終講座を12月9日(木)沼津労政会館において行われ、シリーズ全般盛況のうちに終了いました。
 この連続講座はライフサポートセンターしずおかコープしずおか、静岡県労働福祉事業協会の共同主催で実施してきました。
 4回目の最終回は「現代お墓事情」をテーマに、東洋大学教授でありNPO法人エンディグセンター理事長の井上治代講師に講演を頂きました。参加された方は41名でした。
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 井上講師は、現代のお墓事情の特徴を1990年代以降「葬送」の山が動いたと説いておられました。戦後、民法の改正で家督・財産相続権が変わり、その後の高度経済成長とともに家・家族制度なりライフスタイルをも大きく変わりました。そうした流れが世の中を集団から個人へ、また人の価値意識の転換も大きく進み「無縁社会」と化し、死とか埋葬をめぐる思考も大きく様変わりを見せました。その結果、伝統的葬祭文化が形骸化し、新たな葬送・お墓文化の社会化を考えなければならない「現代お墓事情」を訴えておられました。そして今葬送、お墓の分野に何が起きているのかを具体的に国内外の事例をパワーポイントを添えて詳しくお話を聞かせてもらい、参加者の皆さんからも大変参考になったと講師にお礼を述べておられました。
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 今回を持ってこのシリーズ終了となりますが、少し前まではこうした「老い」とか「死」に関するセミナーは縁起でもなくタブーなテーマでした。時代が変わり、社会も変わり、核家族化、少子高齢化が進み晩年は夫婦二人、最晩年は独居生活が主流になりつつある現代、人生のエンディングとか自分の死後の始末について考えておきたいと考える方々がこの問題に向き合い始めた感があります。
 今回の老い支度シリーズも毎回、盛況で質問や意見がたくさん出て団塊世代以上層の関心の高さが伺え、開催者としても今後に繋げたいと考えます。

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