イベント報告
今、葬送分野に何が起こっているか?「今からはじめる老い支度」第4回(静岡最終回)開催

今、葬送分野に何が起こっているか?
「今からはじめる老い支度」第4回(静岡最終回)開催

 
7/13(水)静岡労政会館にて、今からはじめる老い支度の最終回、『今、葬送分野に何が起こっているか?』(現代葬儀・お墓事情)を開催、72名の方にご参加いただきました。(主催:生活協同組合コープしずおかライフサポートセンターしずおか、(財)静岡県労働福祉事業協会、(公財)静岡県労働者福祉基金協会
進行役の生活協同組合コープしずおか井出さん
井出さん
講師の井上先生
井上先生
講師は、NPO法人エンディングセンター代表、東洋大学教授である井上治代先生です。
家族の変化により、葬儀やお墓の分野にも変化がおきつつあります。三世代同居があたりまえであった戦前は、後世に墓守りを託すことができましたが、核家族が主流となった現代、晩年は夫婦、最晩年は独居、今のシステムでこれまでの葬送儀礼を行うのには無理が生じてきました。
1990年代に入り、日本に4ヵ所だけであった跡継ぎを必要としないお墓は、現在600ヵ所以上にも増えました。購入した方の多くは、子供が娘だけ、息子がいる家(子供がいない、結婚しない、遠くに暮らしている)、子供のいない夫婦や夫の実家の墓に入りたくない妻など様々な事情があります。家や家族としてどうするのか、自分で考え決めなくてはならない時代に入っています。
満員の会場
会場
葬送も家単位から個人単位へ。家族葬や自分らしい葬送について、『死んだら無になるのだから、遺された者のいいようにしてくれればよいのではないか。自分の想いを伝えるのはわがままではないか。』という意見もあるようです。しかし今の時代、遺された者が迷わないように自分の意思を残してあげることがやさしさであり、老いと終末(終活)、自分の最期(晩年期)をどのように生きて迎えるか、今のうちに一生懸命学んでおくことが大切、想いを伝える方法は、書き記すこと(エンディングノート)が有効だと話します。
合同慰霊祭の様子
桜葬墓地
NPO法人エンディングセンターにある桜葬墓地は、墓石や墓標がなく、桜の木が墓石替わりとなり、誰がどこに入っているのか番号で示すものがあるだけ。桜の咲く時期に行う合同慰霊祭は、無宗教式、キリスト教式、仏教式を同じ日に時間差で行います。日頃、必ず誰かがお参りにくるので、花の絶えることもありません。
終活は自分らしさの追求、自分を知るための良い機会にも思えます。
形にこだわらず、自分を信じることが大切ではないかと思いました。
終了あいさつをする生活協同組合コープしずおか伊藤さん
伊藤さん
会場後方での東日本大震災静岡県災害ボランティア活動の写真展示と岩手復興支援Tシャツの販売
後
ライフサポートセンターしずおか

バックナンバー

検索

PAGE TOP