イベント報告
インターンシップを経験して

インターンシップを経験して
静岡大学人文学部社会学科3年 白石綾香
 9月5日~9日までの5日間、私はこのライフサポートセンターでのインターンシップに参加しました。私がインターンシップに参加した理由は、職場の雰囲気など、文字だけではわからないようなことを実際に自分の目で見て体験することで、これから就職活動を行う上で一つの手がかりとしたい、と考えたからです。また、大学での専攻が心理学であるため、もともと心のケアをする、ということに興味があり、困っている人のサポートを行っているライフサポートセンターさんの活動にひかれたからです。5日間という短い間でしたが、私はとても多くのことを学ぶことができたと感じています。
☆e-Lunch訪問
 焼津にあるe-Lunchさんを訪問し、理事長である松田直子さんのお話を聞きました。NPO法人であるe-Lunchは、女性の社会参加を応援する、という目的でパソコン講座を開講しているほか、小中学校を訪れ、社会のニーズに答えた様々な活動を行っています。松田さんは、次に取り組んでいきたい事業なども考えており、とても生き生きとしている姿が印象的で、とても楽しいひとときを過ごすことができました。現代は情報が溢れている時代であるため、真の意味を理解し、自分で情報を判断する力が必要である、と松田さんはおっしゃっていました。そのためにもパソコンに対するコンプレックスをなくすことが重要なのだと感じました。また、私たち学生に対して、考えすぎて頭でっかちにならずに、まずは行動してぶつかってみることも大事であるとお話してくださいました。このような時代だからこそ、情報が入ってくるのを待つのではなく、物事の真の意味を自ら理解しようという姿勢を大切にしたいと思いました。
☆ボランティア協会訪問
 静岡県ボランティア協会を訪問しました。いきなりの訪問であったにもかかわらず、事務局長の鳥羽茂さんが丁寧にお話をしてくださいました。ボランティア協会では毎週、東日本大震災の復興支援として、岩手にボランティアを派遣しています。目の前に助けを求める人がいたら助ける、という姿勢にとても感動しました。人間同士のつながりをとても大切にしているように感じました。
静岡県ボランティア協会にて柚木さん(左端)に説明いただきました
ボランティア協会パネル写真
☆内部事務体験
 LSCとLSC友の会で内部事務を体験させていただきました。みなさんとても温かく迎えて下さり、説明なども丁寧にしていただきました。私が体験させていただいたのは、簡単なものでしたが、このような事務の作業が現場で働く人々を支え、一つ一つのデータを慎重に扱わなければならないのだと感じました。
実習中
実習1
☆「今からはじめる老い支度」講演会への参加
 沼津労政会館で行われた田部井淳子さんの講演会をお手伝いさせていただきました。田部井さんのお話は、ときおり笑いなどもまじえながら、とても楽しく聞かせていただきました。老い支度というテーマでしたが、田部井さんが講演のなかでおっしゃっていた「1回1回積み重ねていくことの大切さ」や、「夢はいつか実現できる」という気持ちはどの世代の人々にも通じることであると感じ、とても心に響きました。
 また、会場の方と打ち合わせをする様子を見て、会場づくりや受付、そして後片付けまでをお手伝いさせていただいたことを通じ、講演を聞きにきてくれる人々に対する配慮の大切さを感じました。講演会を聞く機会は今までに何度かありましたが、講演会を作る、という立場は初めてだったので、とても参考になりました。
「今からはじめる老い支度」の準備
セミナー準備
☆WAC清水さんでの実習
 NPO法人であるWAC清水の理事長である鈴木明与さんのお話をお聞きしました。高齢者のサポートをはじめとした、様々な活動を現代のニーズに合わせて行っている、とおっしゃっていたことが印象的でした。
 そのあと「茶ろん下清水」と「江尻茶ろん」を訪問して実習を行いました。一緒に食事をしたり、体操や歌、レクリエーションなどを一緒に体験したりすることを通じて、高齢者の方々とたくさんお話することができました。活動はとても楽しく、私のほうが元気をもらうことができました。このような活動や、人との会話を楽しむことができる場所を提供することで、高齢者の方の生きがいにつながるのだと感じました。
WAC清水江尻茶ろん前でスタッフの皆さんと(右端は鈴木理事長)
WAC清水江尻茶ろんにて
☆中部事務所訪問
 ライフサポートセンターのしずおかの中部事務所を訪問し、お話を聞きました。相談の応対をする現場の様子を見ることができました。話を聞くだけでなく、実際に自分の目で見ることによって、現場の雰囲気なども感じることができ、とても参考になりました。
ライフサポートセンターしずおか中部事務所にて
中部事務所にて
☆全体を振り返って
 5日間の活動を振り返ってみて、共通して感じたことが3つあります。1つ目に、人と人との関わりを大切にしている、ということです。2つ目に、ニーズを大切にしている、ということです。そのとき、その時代のニーズに合わせ、臨機応変に対応することが社会貢献の本当の意味であると感じました。3つ目に、みなさんの働く姿がとても生き生きとしていた、ということです。仕事を仕事として感じさせないような雰囲気を感じました。
 この5日間、働くうえで大切なことを学ぶことができ、ライフサポートセンターのインターンに参加して、本当によかったと思いました。これから、社会に出て働くためだけではなく、自分の足で歩いていくために生きる上で大切なことをたくさん学ぶことができました。
 川村さんをはじめとするライフサポートセンターの皆様、そして今回のインターンシップの中で、お話をきかせてくださった皆様、本当にありがとうございました。

バックナンバー

検索

PAGE TOP