歌って元気! NPO法人WAC清水さわやかサービスで「歌声喫茶」
静岡市清水区にあるNPO法人WAC清水さわやかサービスは、1995年清水市(現静岡市清水区)に誕生、「困ったときはお互い様」の精神で、助け合い活動と介護保険事業を柱として活動しています。
今週はライフサポートセンターにインターンシップで来た大学生二人の実習を1日引き受けていただきました。その際鈴木理事長から、江尻茶ろん(えじりさろん)で月一度「歌声喫茶」を開いているとの耳寄りな情報をいただきました。そこで早速取材させていただきました。
江尻茶ろん
この「歌声喫茶」は今年の4月から始まり、月一度土曜日の午前10時から2時間行われています。地域における「居場所」を何とか作りたいとの鈴木理事長の想いが形になったものです。
歌声喫茶は1950年代に東京で始まり、1965年頃以降下火になっていったと言われています。カラオケと違い、皆で同じ歌を歌います。飲み物付きの合唱に近いと言えるでしょうか。
今回WAC清水江尻茶ろんでこの歌声喫茶が復活。今日は地域の40歳代~80歳代の様々な方が20人余り集まりました。ご夫婦での参加もあります。参加費は1人500円。休憩時間にはWAC清水スタッフの皆さんよりコーヒーやお水が提供されます。
歌声喫茶
演奏は、アコーディオン奏者池ヶ谷博史さん。本職はコーヒーショップのマスターです。池ヶ谷さんのレパートリーは何と100曲以上。演奏も歌詞も全部記憶されているそうです。
参加された方には歌詞本が貸し出され、リクエストを紙に書きます。池ヶ谷さんはこのリクエストを見ながら、トークを交え楽しく歌声喫茶を進行して行きます。
歌詞本を見ながら歌います
演奏する池ヶ谷さん
歌っているときの参加者の皆さんはとても楽しそう。池ヶ谷さんとの掛け合いトークが飛び出して笑いがわき上がることもしばしば。
池ヶ谷さんに聞くと、「皆さん大声で歌って帰る時には気分がスッキリされています」とのこと。確かに約2時間に渡って大きな声で歌うことは、健康にも良さそうです。
参加者の皆さんが歌っている間、WAC清水のスタッフの皆さんは、周りから団扇で風を送っています。扇風機も廻っていますが、歌のエネルギーで部屋が熱気であふれるからでしょう。
スタッフの皆さんも歌います
鈴木理事長のお話では、歌声喫茶は今後も継続して行きたいとのことでした。地域の居場所がこんな形で実現して行くのは、とても斬新な発想ではないでしょうか。