イベント報告
本当は怖いお口の病~浜松にて~

『本当こわい お口の病』実施報告
講 師 : 森野 智子 氏
静岡県立大学短期大学部歯科衛生学科講師、静岡県歯科衛生士会副会長
日 時 : 2014年8月30日(土)10:00~11:30
会 場 : 浜松労政会館
参加者: 24名
ライフサポートセンターしずおか主催、静岡県、浜松市、浜松市社会福祉協議会、静岡県立大学短期大学部、労働金庫、全労済、生活協同組合ユーコープを後援に8月30日(土)浜松労政会館にて「本当はこわい お口の病」の講座を実施しました。
当講座では「高齢者と歯の数」「歯周病と全身の病」「今までの虫歯と新たな虫歯」「ドライマウス」について静岡県立大学短期大学部歯科衛生学科講師 森野智子氏よりお話を伺いました。
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「高齢者と歯の数」では、日本人の高齢化と20本以上歯を有するものの推移について、その調査結果が説明されました。2025年には65歳以上の人口の占める割合は30%に達し、高齢化は更に進んでいく傾向にある。そのような中、80歳以上で「20本以上の歯を有する者の割合」は昭和62年の7.0%に対し平成23年には45.9%と6倍以上向上しているとのこと。実感以上の調査結果であり、改めて「歯の健康と長寿」が密接な関係にあることを強く感じました。
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「歯周病と全身の病」については状況により一生を左右するリスクを背負うものであり参加された皆さんは特に興味深く聴き入っていました。
歯を失う原因の80%以上は「むし歯、歯周病」によるもの。これらの細菌は口の中の炎症だけに止まらず、全身疾患に大きく影響を及ぼしている。特に歯周病菌は口腔内から体内に流れ、血管内皮に付着し、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の原因ともなる動脈硬化と深い因果関係にあるとのお話でした。
今年6月には愛知学院大でも歯周病が動脈硬化につながっていく仕組みが明確になったとラットを使った実験結果が報道されております。
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「歯周病はほっておけないお口の病であり、歯科医に掛かり治療しなくてはいけない」との講師の言葉に皆さん首を縦に振り納得された様子でした。
「むし歯、歯周病」は毎日の歯磨きとも関連しており、講座終了後も「食後の歯磨きのタイミング、歯磨き剤の選び方、口内を清浄する洗浄剤の選択・効果的な使い方・・・」などについて熱心に質問されていました。
歯の痛みや歯肉の炎症を感じ、やっと歯科医に掛かることが多いのではないか。身体の健康診断と同様、口の中の定期的健診・ケアの大切さを強く感じました。
ライフサポートセンターしずおか

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