脳いきいき講座 磐田開催報告
今認知症は、65歳以上の高齢者で推定出現率は約15%(約439万人)、軽度認知障害の出現率は約13%(約380万人)と推定され、4人に1人の割合で発症していると言われています。
今回、ライフサポートセンターしずおか西部と磐田市の主催(協力 NPO法人いきいき・いわた)で、認知症予防の「脳いきいき講座」を2月15日 iプラザにて開催しました。(参加者:34名、主催:磐田市、ライフサポートセンターしずおか)
講師に日本早期認知症学会 理事長の志村孚城氏と日本認知症ケア学会 代議員の奥山惠理子氏をお招きし、『認知症とはどのような症状を指すのかをはじめ、認知症と脳の関連部位、認知症の種類と初期症状、全ての認知症に係る前頭前野の機能を低下させない生活の原則』等についてお話を伺いました。
志村先生からは「脳の血行が悪くなることで脳機能が低下し、認知障害を起こす。認知症予防の薬はなく、脳血行を促すためには脳を一生懸命働かせることが大切」との説明がありました。
また奥山先生からは、日々の生活のなかで、「生きる意欲を持続する(趣味やスポーツで熱中する、是非訪ねてみたい自然や建物、友人がある)」、「自律した生活を実行する(自分の意見が言える、これから何か新しく始めたいことがある)」、「人との交流を続ける(身だしなみに気を使う、人の意見を素直に聴く)」の生活の3原則を心掛けることが認知症予防に有効だとの説明がありました。
当講座では先生方が開発された「漢字識別テスト」を実施し参加者の脳の元気度をチェックします。
このテストは2つの作業を同時に行い脳機能の元気度を確認する方法で、安全にしかも定期的にどこでも実施でき、認知症予防検診に有効な手段の一つとして評価されるようになりました。
脳の健康度を自己診断する機会はそんなに多くありません。参加者にとって本日の「前頭前野いきいき度テスト」はとても刺激的なものであり、自身を知る良い機会だったかと思います。
ライフサポートセンターしずおか