脳いきいき講座 in 浜松労政会館
2015年11月29日(日)、浜松労政会館にて認知症予防の『脳いきいき講座』を実施いたしました。
主 催 :(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部
後 援 :浜松市、 浜松市社会福祉協議会 協 力 :NPO地域の茶の間「てまえみそ」、アクティブシニアネット
参加者: 58名
当日の運営にはNPO 地域の茶の間 てまえみそ 及び アクティブシニアネットの皆さんにも協力をいただいております。
「脳いきいき講座」は2008年より西部地域で開始し、今回で38回目(県内60回)の開催となりました。
講師に日本早期認知症学会理事長の志村孚城氏と日本認知症ケア学会代議員の奥山惠理子氏をお招きし、認知症とはどのような状態か、認知症と関連する脳の部位と働き、主な認知症の初期症状、認知症を予防するための生活習慣などについてお話を伺いました。またこの講座ならでは特徴であります、「脳のいきいき度」をチェックするテストを参加者全員に受けて頂きました。
認知症の発症には前頭前野、側頭葉の働きが大きく影響しており、この関連部位を休ませないことが認知症を防ぐのに大切との志村先生のお話です。認知症は発症の要因、脳の障害部位、症状などにより多数の種類に分類されますが、60~70%はもの忘れが徐々に進行するアルツハイマー病で、脳血管性認知症、前頭側頭葉変性症はそれぞれ10-15%を占めているとのことです。
「認知症には予防薬は無い。生活習慣によって老化以外の認知症発症の危険因子を除こう」と訴えました。 奥山先生からは認知症予防のための日常生活で注意する点についてお話がありました。予防には「いつでも意欲を持続させる。自分で計画し、実行する生活。人と人との交流を続ける「意欲、自律、交流」』の3原則を意識し、前頭前野の機能を低下させない生活をすることが大切だと話されました。また食事療法としてポリフェノールやオリーブ油の摂取が効果的と紹介されました。
参加者には認知症のスクリーニング検診方法として実用化された前頭前野機能の軽微な低下を検出する「漢字色別テスト物語偏」を受けて頂きました。
講座終了後には先生のアドバイスを受けるため多数の列ができ、機会があれば再度自己診断を受けてみたいと80%の方が回答するほど関心が高いものでした。
ライフサポートセンターしずおか