イベント報告
シニアライフとNPOを結ぶ講演会とシンポジウムを開催(浜松)

今日をキックオフの機会に
NPOパートナーシップ実行委員会とライフサポートセンター浜松は、11月4日(日)14:00より、浜松市アクトシティ内にあるコングレスセンターにて、「シニアライフとNPOを結ぶ講演会とシンポジウム」を開催しました。約100名の方が参加、NPOについて知る良い機会となりました。司会進行は、久保田翠さん(NPO法人クリエイティブサポートLet’s理事長)にお願いしました。
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司会進行の久保田翠さん
【第一部】ライフサポートセンターしずおかの会長であり、NPOを研究テーマとしている静岡大学・日詰一幸教授の講演「地域におけるNPO活動とシニアライフ」。
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講演する日詰教授
NPOが注目される背景、NPO法人の現状(設立数:静岡県内725、全国32,366)が説明され、その後世論調査等各種調査から見える市民の意識などについて話が進みました。調査では、「地域活動に参加する人ほど、近隣関係も深い」、「高齢者の半数以上が若い世代との交流を希望」、「社会のために役立ちたいと思っている人が増加傾向にある」、「NPO・ボランティア活動に現在参加している人は10.1%だが、今後参加したい人は51.6%」などが読みとれ、地域のつながりが強まると、刑法犯認知件数が減少したり、合計特殊出生率が増加するという相関関係が認められることが説明されました。
最後にまとめとして、次の4点で講演が締めくくられました。
1. 地域社会で活動を展開しているNPOは皆さんの力を色々な面で必要としています。
2. まずはNPO活動の体験をしてみたらいかがでしょうか。
3. 新たな自分の人生が拓かれていくはずです。
4. NPOは皆さんとの交流を望み、皆さんの訪問を大歓迎します。
【第二部】
日詰教授、井ノ上美津恵さん(NPO法人浜松NPOネットワークセンター代表理事)、戸塚征彦さん(NPO法人ボランティア支援ネットワークパレット事務局長)によるパネルディスカッション。

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NPO活動内容の紹介
パネリスト二人から、それぞれのNPOに関する説明の後、西部パレットの紹介によりNPOに結びついた人の例や、NPO設立相談が年間150件あり、女性が多いこと、定年を控えてこれまでと違う人生を送りたいと考えている人が多いことなどが紹介されました。
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パネリストの皆さん
会場からは、NPOの負の部分は?との質問が出され、パネリストからは、組織力が弱い、意思決定に時間がかかる、給与の支払をする財政的余裕が無く、役員は無給でフルタイム働いている、負ということではないが、行政の委託事業などを実施することも多く、対等な立場を守るためノウハウを勉強・蓄積してゆく必要があること、などが例示されました。
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参加者の皆さん
また、今回のシンポジウムの狙いである「NPOと一般の人達との出会い」については、パネリストよりの意見として、企業で働く現職の人達にNPOに関わって欲しい、そのための活動をライフサポートセンターにも期待したい。西部パレットではライフサポートセンターと連携を取り、ニュースを労組に定期的に送っているが、労働組合に所属しない方々にも活動を知って欲しい。労組もNPOであり、連携して社会的課題に取組んで欲しい、などの発言がありました。
最後に日詰教授より「違う生き方があったんだ、ということに気付く、NPOを通して新しい生き方、働き方を考える…私たちはお互いを知らなすぎた。今日をキックオフの機会としたい」とまとめの言葉があり、終了しました。

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