【東日本大震災】災害ボランティアの持参品を私はここで買いました
これから東日本大震災の災害ボランティアとして現地に向かわれる方のために、静岡県ボランティア協会派遣の第1次隊に参加した経験から、持参品をどこで、いくらで購入したのかをご紹介します。なお、これは静岡県ボランティア協会派遣による活動のための必要品リストに基づいていることをあらかじめおことわりしておきます。また、手持ちのもので間に合わせたものもあります。拠点は岩手県遠野市に設置されたプレハブ建物です。
購入したものは、基本的にはなるべく安価なものを選んでいます。購入日は2011.4.5なので、現在同じ商品があるか否かは分りません。
なお、あくまで参考としてお読みください。
下記持参品のうち○印は必需品、▲印はあれば便利なもの、という意味です。
○リックサック(行動用)
自宅の古いものを使用。現地行動用の小さいものと、全体の荷物を入れる大型のものを用意した。
○衣服(作業着・着替え含む)
すでにあるものを持参した。作業着は無かったので、ジーンズを用意した。
○防寒具
すでにあるものを持参した。岩手は寒いとの情報(4月上旬)があり、体温調節できるよう重ね着した。アンダーシャツ+カジュアルシャツ+セーター+ウィンドブレーカー+厚手のジャンパー
○雨具(上下)
上下セパレートのレインコート(頭にかぶるフード付き)を購入(ワークマン、1,980円)
○折りたたみ傘
すでにあるものを持参した。
○長靴又は安全靴
普通の長靴を購入(ワークマン、680円)
※1,980円程度以上のものが、作りがしっかりしています。
○軍手
ゴム付き布製軍手を購入。5セット入り(ワークマン、298円)。うち2セットを持参。
※雨の日やぬれた場所での活動を考えると、厚手の全面ゴム製手袋があると便利。必需品と考えた方が良い。私は持参しなかったが、第1隊の場合は現地で支給された。
○ヘルメット・帽子
ヘルメットは職場のものを借用、帽子はすでにあるものを持参。
○マスク
すでにある花粉用立体マスクを5枚持参
※第1隊の場合は、2日目の作業時に本格的なマスクが支給されたが、毎回支給されるとは限らない。また、私たちが体育館で作業した際は、午前中だけでマスクの外側が茶色になったので、1日2枚程度は用意すると良いかも知れない。
○食べ物
静岡県ボランティア協会の災害ボランティアでは、出発日の夕食と翌朝の朝食を持参することになっている。 出発日の集合時刻は19:00なので、私の場合は業務終了後夕食を食べてから集合し、翌朝の朝食としてメロンパンとヨーグルトをコンビニで購入した。
○飲み物
500mlのペットボトル×3本を購入し持参した(コープしずおか、@80円×2、スポーツドリンク@78×1)。なお、遠野市の拠点では、静岡県が東野市浄水場建物内に行政としての拠点を構えており、ボランティアの拠点とは同じ敷地内にある。この浄水場内に飲料の自動販売機があり、購入できるが、商品によっては品切れになっている。
○靴下・下着等
すでにあるものを持参した。
○洗面用具・洗濯用品
すでにあるものを持参した。
○ポケットティッシュ
通常のポケットティッシュはすでにあるものを3個持参した。
○寝袋
新規購入(カーマ、998円)
○常備薬
通常服用しているものを持参した。なお、私は乗り物酔いしない方だが、片道11時間バスに乗るので、念のため 酔い止め薬を購入し、服用した。
○健康保険証のコピー
持参した。
▲運転免許証
持参した。
○メモ用紙、筆記用具
小さなメモ用紙1冊、ボールペン2本、マーカー1本を持参した。
○携帯電話・充電器
持参した。
※誤算だったのは、出発した夜に大きな地震が発生し、翌日夕方まで東北3県が広範囲に停電したこと。携帯電話が一時バッテリー切れとなり、充電ができず心細い思いをした。外部電源か予備バッテリーがあれば良かった。
▲懐中電灯・ラジオ
持参しなかった。
※停電が復旧しなければ、懐中電灯が欲しかったことだろうと思う。
▲使い捨てカイロ
持参したが、使用するほど寒くは無かった。
▲デジタルカメラ
事後の報告のために持参した。ただし、当然ながら作業中は撮影できず、また、被災された方や建物などを配慮 無しに撮影することは厳禁であり、バスの中から撮影したり、休憩時間に仲間を撮影したりすることが多かった。
※持参する場合は、デジカメの日付・時刻を事前にあわせておくことが重要。デジカメが有効なのは、撮影時刻が自動的に記録されること。これは携帯電話も同様。
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それ以外の必需品
○ゴーグル
新規購入した(ワークマン、780円)。
※一般的にはもう少し価格が高いものが多い。埃の出やすい場所での作業には、マスク同様必需品。
○腕時計
私の腕時計はリストバンドが金属製だったので、ケガを避けようとプラスティック製の腕時計を百均で購入(105円)。これは取扱説明書も無く、操作ボタンにうかつに触れると時刻が表示されなくなるなどして不便だった。使い捨てを前提で購入する場合も、せめて1,000円程度のものが無難かと思われる。
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持参して便利だったもの
○シャンプーナップ(20枚入り、薬局。ただし、置いていない店が多い)
ウェットティッシュ状のシャンプー。これで髪を拭うとシャンプーしたような効果が得られる(コープしずおか井出氏よりいただいた)。拠点にはシャワーがあるが、本来管理人用であり、かつ停電すると使用できない(お湯が出ない)。隣接の静岡県が拠点を置いている浄水場建物内にもシャワールームが2室あり、第1隊はこれらを借用した。従って、シャンプーナップは必需品ではないが、疲れていてシャワーを浴びるのが面倒な場合などは便利。
○アルコール入りウェットティッシュ(ポケットサイズ×2、薬局)
現場作業の休憩時や昼食時に手を拭くのに便利。
○全身を拭けるアルコール入り大型ウェットティッシュ(薬局の介護用品売り場)。
シャワーを浴びない際にこれで全身を拭くとさっぱりする。また、作業現場にも持参して休憩時に顔や腕を拭くのにも重宝した。ただし60枚入りだったので仲間にも配るなどした。
○トラベルピロー(首に巻く携帯用枕。百均にて105円)
長時間バスに乗るので、眠る際に首の支えとなる。空気を入れて膨らまし、首に巻くだけ。
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バス乗車時のワンポイントアドバイス
・現地に着くまで使用しない物は、バスの床下収納に入れた方が、車内が広く使えて良い。従って、貴重品や頻繁に使いたいものを現地行動用の小さなリュックに入れ、車内持ち込みとし、それ以外は大型のリュック(バッグ)に入れ、バス床下に入れると良い。1次隊もこれにより、行きは車内は荷物が通路にあふれていたが、帰りはスペースに余裕があった。
・窓側の席は窓ガラスが冷えて寒いので、寒さに弱い方は通路側の方が良いと思う。
・休憩はおおむね2時間に1回程度。トイレはお早目に。
ライフサポートセンターしずおか