イベント報告
おやこおこづかい教室開催(静岡市)

おやこおこづかい教室開催 (静岡市) 
2013年8月3日(土)、静岡市内ALWFロッキーセンターにて「おやこおこづかい教室」を開催しました。
(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部 後援:静岡市、静岡市教育委員会、静岡地区労働者福祉協議会、静岡県労働金庫全労済静岡県本部生活協同組合ユーコープ 企画運営:静岡ライフプラン設計相談室
ご参加いただいた35組のお子さまと保護者の皆様(お子様は47名)、どうもありがとうございました。
講師は静岡ライフプラン設計相談室の山川正人さんです。
このおやこおこづかい教室は、こどもたちが模擬紙幣を使ったゲームを通じて、お金の大切さや使い方を学ぶもので、ライフサポートセンターしずおかでは、毎年県下3カ所で開催しています。
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こどもたちは、毎月定額のおこづかいをもらいじゃんけんをし、勝ち、負け、あいこそれぞれの指示に従い、数々の選択を体験します。この時保護者の皆さんは、黙って見ているのがルール、子供自身がお金の使い方について決断していきます。ゲーム中、お金の受け渡しは両手で丁寧に行い、おこづかいはもらった時も使った時もきちんとおこづかい帳に記入します。
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最初はグー!じゃんけんポン!
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買い物タイムは勝ち・負け・あいこで指示がありますが、波乱万丈タイムはグー・チョキ・パー。勝ち負けではなく、何をだしたかにより指示がありますので、じゃんけんで勝ったからと言って喜んでばかりはいられません。
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約1時間ゲームを楽しんだ後、修了証とおこづかい帳をもらい終了しました。
皆さん楽しんでいただけましたでしょうか。
次回は、12月14日(土)浜松市内で開催の予定です。
ライフサポートセンター中部

おやこおこづかい教室in伊東開催

おやこおこづかい教室in伊東開催 
本年度「おやこおこづかい教室」を2013年7月27日(土)伊東市観光会館別館にて開催しました。
(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか事業部、後援:伊東市、伊東市教育委員会、伊東熱海地区労働者福祉協議会、静岡県労働金庫生活協同組合ユーコープ
夏休みの中、23組37名のお子様にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
講師は、静岡ライフプラン設計相談室の山川さんです。
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今回、東部では初めてパワーポイントを使っての「こづかいゲーム」ということで、
ゲームに入る前の説明を十分にうけ、子供さん達も一生懸命山川講師の話に耳を傾けていました。
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さあいよいよゲーム開始です。
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講師とジャンケンタイム。最初はグー!!ジャンケンポン!!
最初は手の上げ方も遠慮がちでしたが、ゲームが進むうちに緊張感もほぐれ、元気な声とともに笑顔もでてきました。和気あいあいと楽しく進んで行きます。
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現金カードを並べ、収入額や支出額を計算シート(こづかい帳)に記入していきます。
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最後に、参加者ひとりひとりに「おこづかい教室」修了証の授与式です。
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この講座を通して、お金の使い方や大切さを学んでいただけたことと思います。
皆様、ありがとうございました。
ライフサポートセンター東部

『タニタの社員食堂健康セミナー』を開催

『タニタの社員食堂健康セミナー』を開催
~500kcalまんぷく定食のコツとアンチエイジングの食事学~

(公財)静岡県労働者福祉基金協会 ライフサポートセンターしずおか事業部では、ロッキーカレッジ『タニタの社員食堂健康セミナー』を7月17日(水)18時より、ALWFロッキーセンターにて開催しました。
(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会(ライフサポートセンターしずおか)/後援:静岡市静岡県労働者福祉協議会静岡県労働金庫全労済静岡県本部 生活協同組合ユーコープ 静岡新聞・静岡放送
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体脂肪計や体組成計などの計測機器メーカーの”タニタ”。”おいしく、お腹いっぱい食べていたら、知らないうちにやせていた”をコンセプトに、社員の健康維持を目的につくられた社員食堂がマスコミに取り上げられて以来、レシピ本の出版や丸の内タニタ食堂のオープンなど、”タニタ”=”社員食堂”というイメージが定着されつつあります。
この日、タニタはもちろんのこと、健康、食事、アンチエイジングについて関心のある方114名がお越しになりました。
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講師は、(株)タニタヘルスリンク 管理栄養士・健康運動指導士の堀越理恵子さん。堀越さんは、メタボ対策の特定保健指導や、健康人へのカウンセリング業務などの健康支援サービスを担当しながら、自治体をはじめ様々なところでタニタの社員食堂についての講演を数多く行っています。
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今回、”500kcalまんぷく定食のコツとアンチエイジングの食事学”という内容で、肥満と老化を防ぐための食生活を中心に、社員食堂のレシピや調理のコツ、タニタの健康に関する取り組みなどをご紹介いただきました。その中で、自分自身の食事量や運動量などの現状を把握したうえで、理想的なからだづくりをめざすこと、食事はバランスよく(野菜をたっぷり)、適量をゆっくりよく噛んで食べることが大切と話していました。
今後の参考になれば、嬉しく思います。
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常に歩数計をチェック。目標を設定し、無理なく楽しみながら歩いている社員も多いのだとか。
ライフサポートセンターしずおか

脳いきいき講座in池田地区(磐田市)開催

「脳いきいき講座in 池田地区」 実施報告
(開催日:2013年7月7日(日) / 会場:磐田市 池田 七下区自治会館 / 参加者:35名)
 磐田市池田の地区社会福祉協議会設立第1回目の催しとして「脳いきいき講座in池田」を実施しました。会場には役員の「初回開催は是非地元で!!」の強い想いを大切に「七下区自治会館」を使用させていただきました。(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会 ライフサポートセンター西部・中東遠、磐田市 池田地区社会福祉協議会/協力:NPO法人いきいき・いわた)
 会場は初めての“和室”。参加下さる皆さんの足腰への負担も気がかりでしたので、募集人員を40名に抑え、一人あたりのスペースにゆとりを取り、ゆったり過ごせるよう配慮しました。連日のうだるような猛暑の中でしたが35名の方に参加いただきました。“和室”での開催と地元の皆さんの集まりであったことから終始和やかな雰囲気で進められ、心配していた足腰への負担も、座布団や小型の椅子を使用し各々が工夫されていましたのであまり感じられない様子でした。
 
 アンケートには、『講座内で行った「脳いきいき度テスト」は緊張したけど脳への心地良い刺激になった。生活習慣を改善し、脳の元気度を保っていきたい。休日の午後貴重な体験が出来た』などのご感想を頂きました。
【七下自治会館】
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【七下自治会館玄関】
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【講師の志村先生】
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【講座の様子】
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ライフサポートセンターしずおか 西部・中東遠事務所

無料法律相談会開催(静岡)

静岡で無料法律相談会実施
静岡大学法科大学院とライフサポートセンターしずおかは、2013年6月27日(木)夕方、第26回「無料法律相談会」をALWFロッキーセンターで実施しました。
(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会(ライフサポートセンターしずおか)共催:静岡大学法科大学院 後援:静岡市生活協同組合ユーコープ
 相談には予約申込された4組が来訪。法科大学院生と弁護士による相談を各1時間程度をかけて実施し、好評をいただきました。
 次回の予定は下記のとおりです。申込につきましては、後日ご案内いたします。なお、この相談会は、無料法律相談を初めて受ける方のみとさせていただいております。予めご了承下さい。
2013年9月12日(木) 松崎町生涯学習センター 午後開始
2013年12月14日(土) ALWFロッキーセンター 午後開始
ライフサポートセンターしずおか

「脳いきいき講座 in iプラザ」開催

「脳いきいき講座 in iプラザ」開催
 西部地域に於ける今年度1回目の「脳いきいき講座」を6月23日(日)、磐田市及び「NPOいきいき・いわた」の協働・協力の下、iプラザ(総合健康福祉会館)で実施しました。梅雨合間、前日からの晴天が影響したためか、例年よりもやや参加率は落ちましたが、55名の方にご参加をいただきました。
 (主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会 ライフサポートセンター西部・中東遠、磐田市/協力:NPO法人いきいき・いわた)
会場
 今回、講座のご案内を「広報いわた5月号」に掲載し、地域の皆様にお知らせしたことで、受付開始と同時に多数の方よりお申込みをいただきました。
 講座は、最初に参加者の「脳いきいき度チェック」のテストを行い、その後、志村先生より「認知症の種類と初期症状」「脳の機能と認知症の関係」の講演を、テスト結果返却後、奥山先生より「結果の見方」「生活習慣の見直しによる認知症予防」についてと進められました。
奥山先生
 この講座の特徴の一つでもあります「脳いきいき度チェック」のテストは、問題の文章を読みながら指示された作業をし、同時に内容を覚え設問に答えていくものです。
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 参加された皆さんは作業に慣れていないこともあり大変な様子でしたが「あ~疲れた。もう限界だ!」との声を上げながらも、心地よい疲れと充実感を得ていたようです。
アンケートでは「定期的にテストを受けることが大切だ」「講座を聞き大きな刺激を受けた」「日々楽しく時間を過ごすよう頑張る」など前向きに当講座を受け止めて頂けました。
ライフサポートセンターしずおか

就職とは違う働き方』~社会的起業のコツ~ セミナー開催

就職とは違う働き方~社会的起業のコツ~ セミナー開催
6月19日(水)、18時よりALWFロッキーセンターにてロッキーカレッジ『就職とは違う働き方~社会的起業のコツ~』を開催しました。当日はあいにくの雨模様の中、定員を上回る40名のご参加をいただき、10代から70代までの幅広い世代の方々が受講されました。(主催:(公財)静岡県労働者福祉基金協会(ライフサポートセンターしずおか)後援:静岡市静岡県労働者福祉協議会静岡県労働金庫全労済静岡県本部
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講師は、市内葵区でフェアトレードショップTeebom(テーボム)を営む今井奈保子さんです。
今井さんは、大学卒業後、青年海外協力隊で訪れたスリランカでの、貧困にあえぐ農村地帯の人々とのかかわりの中で、同じ国に住み同じ言葉を話し、同じ文化を共有している人たちの間にある「格差」や「不公平」を少なくするために、自分が何かをしたいと強く思い、フェアトレードにたどりついたそうです。フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で、継続的に購入することで、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易のしくみです。
日本では、他の先進国に比べフェアトレードの普及率が低く、また小売店では扱っている商品が似通っているため、生き残りが難しいといいます。
今井さんは、これまでの海外経験や留学経験を生かし、民族的なもの・質のよいものを現地と直接取引し輸入販売することで、商品開発や他のフェアトレードショップとの差別化を図り、「なくてはならない存在」として地元消費者に必要とされるお店を目指しています。
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<今回はインドのマランマさんとスカイプでつなぎ、実際のやり取りを見せていただきました。商品開発のエピソードもご紹介いただきました。>
また、「成功事例が少ないため、今後の方向性について絶えず不安が付きまとう、経済状況を客観的に見る事が難しい」など、事業を進めていく上でのご苦労も話されました。同時に、ネットワークづくりの大切さも実感されており、一人で出来る事には限りがある為、ネットワークづくり・仲間づくり、アイディアや人的ネットワークを駆使して、低予算で高付加価値の商品づくりも進めているそうです。
昨年は、フェアトレードやコミュニティトレードの普及拡大を目的とし、仲間と共に「フェアトレード・コミュニティしずおか」という任意団体を設立。5月には県内初のフェアトレードに特化したイベントの企画運営に参画しました。自らの組織拡大ではなく、共通の方向性を持った人たちと協力しながらできることから広げていく中で、経営基盤の構築と、ネットワークの拡大にご尽力されています。
また、ビジネスモデルと今後のプランにもふれ、「5年後、10年後を具体的にイメージする・目標に向かう姿勢を絶えず持つ・まずは自分一人でできることから、そしてできること、できそうなことには積極的にチャレンジする、起業する目的を明確に持つ、たくさん儲けるだけが事業の存在価値ではない…」事業に向ける今井さんの熱い思いが伝わるセミナーでした。
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<セミナーの休憩時間に、商品を前に、その商品の成り立ちや作っている人たちの背景を説明する今井さん。一つ一つの商品に対する、今井さんの深いこだわりや思いが感じられました。>
ライフサポートセンターしずおか
 

私のエンディングノートとお墓供養の話(今からはじめる老い支度)

《今からはじめる老い支度シリーズ》第三弾
私のエンディングノートとお墓・供養の話~わたしのために、家族のために~
                                         講師:二村 祐輔さん
                                        於:浜松・沼津労政会館
 
浜松・沼津3回シリーズで開催して参りましたセカンドライフを応援する連続講座今からはじめる老い支度も最終弾となりました。今回、このシリーズではお馴染みの『二村祐輔』さんを講師に招き、私のエンディングノートとお墓・供養の話と題してお話いただきました。
主催:(株)コープライフサービス・(一財)静岡県労働福祉事業協会・(公財)静岡県労働者福祉基金協会(ライフサポートセンターしずおか)
(浜松会場:6月8日 浜松労政会館 参加者54名・沼津会場:6月11日 沼津労政会館 参加者53名)
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 昨今のお葬式は、昔と随分かわったと感じられる方が多くなったのではないかと思います。かつて、お寺や自宅で行うことが一般的であったお葬式も、ライフスタイルの変化に伴い徐々に変わりはじめていると言います。学校には「お葬式学科」なるものができ、今やお葬式も学ぶ時代。あるアンケートでは、葬式は必要ではない→34%・戒名はいらない→56%との結果からも、お葬式に対する考え方が伝統葬儀から現代葬儀へと移り変わり、これからは、文化に基づいてお葬式やお墓を考えていかなくてはならない時代入っていると言えそうです。
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そして、終活とは何か?
①終焉のこと・・・エンディング
②事前に心づもりして・・・情報・学び
③活き活きとした人生を・・・生きがい
④豊かに過ごす事・・・習俗文化
 どうしても避けて通る事は出来ません。
※エンディングノートとは(二村先生の書から)
 自分の死後に残される家族のために、そして自分自身のために、遺族に伝えておきたい事や死後の希望、自分の思いなどをつづるものです。生前の意思表明といってもいいでしょう。
エンディングノートは自由に書けるが法的効力はありません。形式が厳しく決まっている遺言書ではありませんので、エンディングノートには自由に好きなことを書きましょう。なかには、「生きているうちから死を考えたくない」と思う人もいるかもしれませんが、自分自身、そして家族も納得できる最期を迎えるためにも、生きているうちに意志を書き残し、家族に伝えておくことが大切です。
 気軽に書き込むことができるエンディングノートは、思い出や自分の考えをまとめていく上で有効ですが、遺言書のような法的な効力はありません。したがって、エンディングノートで希望や考えをまとめ、それをもとに、法的な効力を持つ遺言書という形にしておくことが望ましいといえます。
今後の予定は、2013年10月26日(土)13時より、静岡で開催する今からはじめる老い支度に再びお招きします。皆様のご参加をお待ちしております。
ライフサポートセンターしずおか

もう君を幸せにできんと泣いた夫(つま)  (今からはじめる老い支度)

《今からはじめる老い支度シリーズ》第二弾
~もう君を幸せにできんと泣いた夫(つま)~
                                        講師:多賀 洋子さん
                                       於:浜松・沼津労政会館
 
今からはじめる老い支度シリーズの第二弾は、~もう君を幸せにできんと泣いた夫(つま)~と題して、若年性アルツハイマー型認知症を患ったご主人を約10年にわたり介護された多賀洋子さんを講師に招きお話いただきました。
主催:(株)コープライフサービス・(一財)静岡県労働福祉事業協会・(公財)静岡県労働者福祉基金協会(ライフサポートセンターしずおか)
(浜松会場:6月1日 浜松労政会館 参加者42名・沼津会場:6月4日 沼津労政会館 参加者53名)
多賀さんは京都に生まれ、京都大学薬学部を卒業後、ご主人と知り合い結婚されました。ご主人が定年退職されると、念願の田舎暮らし実現の為、三重県津市に移り住みますが、その頃から物忘れが目立つようになり、人付き合いを嫌がったと言います。そのうち、切符の買い方がわからなくなり、植えた花を踏み潰す等、症状は進行していきます。
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何冊かの本を読み進めていくと、ご主人が認知症の症状に似ていることから、将来に対しての不安で背中がゾッとし、一人悩み苦しむ日々が続いたと言います。この間を、著書「ふたたびのゆりかご」では暗黒の3年と表現し、どの家族も精神的に苦しむ時期が、数ヶ月から数年あると書いています。
ある日、「もう嫌になった。死にたい。包丁を貸せ。洋子を幸せにできない。」と絶望するご主人を目のあたりにします。認知症でありながらも、自分への優しさや役に立ちたいというご主人の想い。これまで非難ばかりしていた自分が情けなく泣いたと言います。
『もう君を幸せにできんと泣いた夫(つま) 惚(ほう)けてもなお優しいあなた』
その時の気持ちを歌にしたこの作品は、2008年NHK介護百人一首に入選したもので、今回のタイトルにも使わせていただきました。これまでの自分をようやく変えることができた、優しく接するようになったら夫も変わったような感じがしたと言います。
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そのうち、物の識別ができなくなり、何処へ行くにもスケッチブック、家の中すべてのものをスケッチブックと言い張るご主人。昼ごはんを手で食べる、失禁、排泄物の上を踏み歩く、徘徊。家の中の消毒、掃除、洗濯は増え、不眠にもなったそうです。肉体的に疲れはじめた頃、多賀さんは、C型肝炎の治療の為、2週間の入院が必要となりました。ショートステイは、他の方に迷惑をかけたことで受け入れてもらえず、病院に入院してもらうことを子供の理解を得ることで何とか乗り越えることができました。
病院から退院後、在宅介護は無理だと判断して、特別養護老人ホームに入所を決意しました。頻繁に面会に行っていたある日、ご主人に、「何が人生の中で一番良いことだったと思う?」と聞くと、「あんたと結婚したこと」と言ったように聞き取れたと言います。精神科へ入院させたこと、特養に入所させたことを許してくれていたのだと思い、嬉しかったそうです。いずれは、自分のこともわからなくなるだろう、たとえ自分の言葉が理解できなくなって気配だけになったとしても、相づちを励みに一方的にでも夫の思い出を語りかけてあげようと思ったそうです。
 
そして、2冊目の本「認知症介護に行き詰まる前に読む本」が書店に並んだ5日後、ご主人は、穏やかに苦しむことなく旅立ちました。享年73歳。
 
多賀さんの体験から伝わる言葉のひとつひとつが、非常に重く心に響いた内容で、会場からはすすり泣く声が多く聞かれました。約10年にわたる介護体験は、2冊の著書(ともに講談社)とNHKラジオ深夜便でも紹介され、現在は、少しでも悩み苦しむ方の力になりたいと、講演会活動やボランティアで電話相談を行っています。
最後に、認知症の症候に気づいたら、疎外感、不安感をなくすことで症状を軽くすることができる、認知症の診断は、本人でなくても家族が出向き相談することもひとつであるなど、介護体験から学んだことやコツなどを紹介し、締めくくりました。
今後の予定ですが、2013年10月19日(土)13時より、静岡で開催する今からはじめる老い支度に再びお招きします。皆様のご参加をお待ちしております。
 
*多賀さんの心が軽くなった本として、小澤勲さんの「痴呆を生きるということ」(岩波新書)が紹介されました。
ライフサポートセンターしずおか

人生笑って暮らしたい!(浜松)

2013年度「今からはじめる老い支度」
第一弾『人生笑って暮らしたい!』講師~喜味家たまごさん

「今からはじめる老い支度」浜松開催の第一弾を、5月25日(土)午後1時より、浜松労政会館にて開催、57名の方にご参加いただきました。(主催:(株)コープライフサービス・(一財)静岡県労働者福祉事業協会・(公財)静岡県労働者福祉基金協会ライフサポートセンターしずおか)
 
講師は、前日の沼津会場でも講演された、三味線放談 喜味家たまごさんです。
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“平和があるから笑える。笑いがあるのは平和のおかげ。”
たまごさんは、父であるこいしさんとの思い出を中心に、また、笑いがもたらす効能について、おもしろ楽しく語りました。
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途中、夢路いとし・喜味こいしさんの漫才や、たまごさんの三味線放談の披露もあり、皆様とても有意義な時間を過ごされました。
 
 ライフサポートセンターしずおか

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