イベント報告
藤枝で脳いきいき講座実施

藤枝で脳いきいき講座実施
 11月27日(土)、ライフサポートセンター中部事務所はサンライフ藤枝において、脳いきいき講座を開催しました。共同主催は静岡県労働者福祉基金協会。後援として藤枝市介護福祉課、(財)藤枝市勤労者福祉サービスセンター、藤枝地区労働者福祉協議会のご協力を頂きました。特に藤枝地区労働者福祉協議会からは4人の方が応援に来てくださいました(亀山副会長、松下副会長、小林幹事、松島事務局次長)。参加された方は57人でした。
 講演の講師は、日本早期認知症学会理事長・株式会社創生生体工学研究所代表取締役の志村孚城氏と、浜松人間科学研究所所長の奥山惠理子氏。
講演する志村先生
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 認知症についてはまだ他の病気ほど解明が進んでいないそうです。認知症が疑われる場合、まずその他の病気ではないかを医師に診断してもらうことが重要、とのことです。また、認知証には老化廃用型とアルツハイマー型があり、今回取り上げるのは老化廃用型で、主に脳の機能を使わないことで起こるものだそうです。特に、前頭前野関係の認知症を予防するためには1.生きていく意欲を持続させること、2.できるだけ自立した生活を送るよう心がけること、3.人間との交流を大切にすること、が重要だとのことです。
 講演の合間には、一定時間内に物語を読んで特定のかなを見つけ、かつストーリーを記憶する「かなひろいテスト」や、「漢字色別テスト」が行われ、皆さん真剣に取り組んでおられました。
漢字色別テストの解説
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 今回の講座をきっかけに、認知症にならない、させない為の生活習慣を見直して元気に過ごすためのヒントがきっと見つかったものと思われます。
来場された参加者の皆様
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今からはじめる老い支度 現代お墓事情

今からはじめる老い支度 現代お墓事情
11月18日(木)、ライフサポートセンターしずおかコープしずおか、静岡県労働福祉事業協会共同主催の「今からはじめる老い支度4回目『現代お墓事情』」を静岡労政会館にて開催しました。今回は、NPO法人エンディングセンター理事長、東洋大学教授でもある井上治代先生を講師に、53名の方にお越しいただきました。
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5年前までは女性が興味深く聞いていた『お墓の話』。この3年、団塊世代が親を送るようになってから、週刊誌で特集を組むと、その週はよく売れるのだそうです。これまで見向きもしなかった人が注目していると言えます。
家制度が基盤であった戦前、旧民法の家督相続により、お墓は代々受け継がれ守られてきましたが、戦後、民法の改正で財産権相続権は平等に、また、高度経済成長とともに家族のかたちもかわりました。家族のライフサイクルも、子ども中心の時代から晩年は夫婦二人、最晩年はどちらかが亡くなり独居となります。介護も昔は家族がやるものでしたが、今は社会化されており、お墓についてもそれまでのシステムを見直し、新しいお墓の在り方や死者供養の社会化を考えなければならない時代になりました。
近年、自分らしさや各人の事情により、跡継ぎを必要としないお墓を選ぶ人もありますが、子供がいても負担をかけたくない、子供が娘だけという人も意外に多いのだそうです。お墓をもたない例としては、永代供養や合葬墓、散骨、樹木葬等がありますが、1980年代は全国4箇所だけであったものが、2000年に入ると600箇所にも増え、横浜市が行政初として、市内日野公園墓地に合葬式墓所を作ったとのことです。既に、跡継ぎ制が機能しなくなる時代が来ており、しばらくすると主流になるのだろうと先生は言います。
井上先生は、アジア圏内のお墓や葬送についても研究し、その一部を写真で紹介されました。
外国では、墓石がベンチ形、バラ、サルビア等の植物を墓石がわりにしたもの、日本では、誰でも入れるよう墓石に名字を入れず言葉を彫り、自然志向(自然に帰る)から、遺骨を直接土に埋め、墓石のかわりに木を植える樹木葬や散骨をされているところもあります。井上先生のエンディングセンターでは、樹木葬(桜葬)を中心に行っています。静岡県内でも、樹木葬や自然葬、散骨をはじめたところがあります。(お問い合わせは、コープしずおか葬祭サービスまで)
どのような形であれ、『今の自分にとってやりやすい方法でお祀りすることが大切です』と締めくくりました。
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ライフサポートセンターしずおか

今からはじめる老い支度(沼津)第3弾「自分らしい逝き方」開催

今からはじめる老い支度(沼津)第3弾「自分らしい逝き方」開催
 ライフサポートセンターしずおかコープしずおか、静岡県労働福祉事業協会共同主催の「今からはじめる老い支度(3)、『自分らしい逝き方』」が11月17日(水)午後、沼津労政会館にて開催されました。56名の方が参加されました。
 今回の講師は、日本葬祭アカデミー教務研究室代表、二村祐輔氏です。
講師の二村氏
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 講演は、葬儀とは本来何なのかという説明から始まり、葬式という言葉が葬儀と告別式を合体させたものである、との解説がされます。葬儀は遺体の処置と近親者による送りの儀式であり、告別式は対外的なお別れの会であるとのことです。この区別が、葬式に関わるお寺や葬儀社の中でも必ずしも十分理解されているわけではないとの事。
 従って、この仕組みを知れば、自分らしい葬儀や告別式を考えることができ、葬儀社任せで多額の費用をかけなくても心のこもったお葬式ができるそうです。
お葬式を学ぶことの大切さ
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 日本消費者協会が平成19年発表した資料によると、お葬式にかかった費用は全国平均231万円。東京都では2001年調査で345万円も費用がかかっているとの事。さすがに現在では、2010年の全国平均で199万円に下がったそうですが、それでも多額な費用がかかっています。
 お葬式に関するポイントは3つあるそうです。
 1.葬儀社選び(事前相談)
 2.お墓の継承(祭祀・供養)
 3.意思の伝達(遺言・相続)
お葬式に関する3つのポイント
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 このポイントを、生前元気なうちに考え、親族とも相談しておくことが、自分らしいお葬式を行い、かつ多額の費用をかけないためにも大切だということです。
 また、自分の意思を整理し、伝えるために「エンディングノート」を利用することも良いとの事です。
大勢の方が参加された会場
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三島で「インターネットの光と影」開催!

三島で「インターネットの光と影」開催!
 この度、三島市が静岡県子ども・若者育成支援強調月間協賛事業の一環として開催した「平成22年度三島市青少年健全育成セミナー」の協力団体として講師派遣を中心に主なコーディネイトをライフサポートセンター東部で担当させていただきました。
 2010年11月12日(金)午後3時から三島市民生涯学習センター3階講義室に於いて行い、講師は我々の連携先でお馴染みの「NPO法人イーランチ松田直子理事長」にお願いしました。
 
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 ライフサポートセンター東部は今年度の生きがい作り活動の視点を、子育て層向けと団塊世代以上層の二つの層をターゲットにテーマを絞り、取り組みを進めております。
 その一方の子育て層向けのテーマを今日社会的な問題にもなっている「インターネットと青少年の関わり」に焦点をあて、子どもに携帯をもたせる親の責任として、また大人社会の責任として昨今の実情を踏まえ、子どもたちを被害者にも加害者にもしないためにネット犯罪から守るための対策が必要であると考え、これまでも東部地域の各市、町でセミナー活動を展開しているところです。
 今回、三島市の生涯学習課にこういう趣旨で共同開催の申し入れをさせていただいたところ、11月に予定されている教育委員会・青少年健全育成会主催のセミナーの目的、趣旨にマッチした企画として実現出来たところから協力団体としてお手伝いさせていただいたところであります。
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 今回のセミナーの趣旨は、地域社会の一員である大人としての自覚と責任を持って青少年と関われるように、家庭、学校、職場、地域社会、及び行政が一体となって青少年健全育成運動に取り組んでいくものであるとし、参加者も健全育成団体の関係者、中高教育関係者並びに保護者、自治会関係者と幅広く、年配者の方々も多く参加されておられました。
 それだけに、松田講師のDVD映像を交えてのありのままのインターネット上の子どもたちの世界の現状をショックに感じられた方も居られたようでしたが、明日からの健全育成活動の糧となる好い話を聞かせていただいたとの感想も聞かれました。

アイセル21で「女性に対する暴力をなくすキャンペーン」実施中

アイセル21で「女性に対する暴力をなくすキャンペーン」実施中
 アイセル21では、現在「女性会館発!パープルリボンプロジェクト」と連携して、「女性に対する暴力をなくすキャンペーン」と題し、キルトとパネル展示を行っています(11月25日まで)。
 写真正面に見える布地に来館者がパープルのリボンをピン止めします。パープルリボンで大きなパープルリボンを完成したいとのことです。皆さんもアイセル21に訪問の際には、2Fにてリボンのピン止めをどうぞ。
アイセル21

NPO法人WAC清水さわやかサービス、設立15周年を祝う

NPO法人WAC清水さわやかサービス、設立15周年を祝う
 11月14日(日)、NPO法人WAC清水さわやかサービス(以下「WAC清水」と略)が設立15周年を祝う「感謝のつどい」を開催しました。WAC清水は1995年清水市(現静岡市清水区)に誕生、「困ったときはお互い様」の精神で、助け合い活動と介護保険事業を柱として活動しています。具体的には介護保険事業の在宅支援・通所介護、子育て支援、移送サービス、給(配)食サービス、お泊まりサービス、家事援助サービスなど多岐に渡っており、地域の中での存在感を年々高めてきました。
 地道な活動を続けて15年。その歩みを祝う感謝の集いには100人余りが参集。にぎやかにお祝いをしました。
あいさつする鈴木理事長
理事長あいさつ
 プログラムはWAC清水らしく、来賓挨拶は短時間で終了。マグロの解体ショー、WAC清水スタッフ有志による演芸、プロのバンド演奏、マジックショー、参加者を巻き込んだゲームなど、楽しいイベントが続きました。
WAC清水スタッフ有志による花笠音頭
花笠音頭
「石間俊之とブルーセブン」による生演奏
Blue seven
脳トレゲーム「いくつ書けるかな」
脳トレ漢字
 この中で特に印象に残ったのは、「WAC恒例尻相撲」。対戦する二人が阿波踊りを踊って土俵に上がり、行事のかけ声で尻相撲を行うというもの。LSCも”力士”に選抜されましたが、初戦であえなく敗退。しかし相手の方はその後も勝ち抜き、結局優勝されました。
 清水の地に根付いたWAC清水の活躍に、今後も期待申し上げます。

YEC、若者支援などに関する講演会・ワークショップを開催

YEC、若者支援などに関する講演会・ワークショップを開催
 YEC(Youth Empowerment Committee 若者エンパワーメント委員会)は13日、「ゆう杉並における若者支援の取り組み~大人と若者が歩み寄る社会~」と題する講演会と、「静岡をもっと良くするためには」をテーマとしたワークショップを行いました。YECのメンバーと、外部からの参加で30名弱が集まりました。
司会の宮崎さん
司会の宮崎さん
YECについて説明する両角代表(左)と高林さん
YECを説明する両角さんと高林さん
 YECは静岡県立大学の学生のサークルで、その設立の趣旨は下記の通りです(YECパンフレットによる)。
 YECは、若者が社会のメンバーとして「この社会をよりよくしていけるんだ」という自信を持っている状態、社会の中で「こうありたい」という自分を実現させている状態、そしてそれを通じて、若者が社会のチカラになっている状態を実現することを目指して、静岡県立大学の学生と教員を中心に2009年に発足した学生団体です。
 さて、本日はまず、東京都杉並区の児童青少年センター「ゆう杉並」の片山隆司氏より、「ゆう杉並における若者支援の取り組み~大人と若者が歩み寄る社会~」と題する講演をいただきました。
講演する片山氏
講師の片山さん
「ゆう杉並」は、区内に数多くある児童館の中でも、「中高生」を主な対象としているユニークな施設です。開館にあたっては、中高生を交えた「建設委員会」で設備内容などを話し合い、開館後も「中高生運営委員会」が運用について協議しているそうです。こうした経過から、館内にはホール、スタジオ、ミキシングルーム、工芸調理室、体育館などを擁しており、中高生が使いやすいように工夫されています。また、中高生による自主企画など、利用者自身が主役となって作り上げる場となるよう職員の皆さんがサポートされています。大学生がボランティアとして中高生の身近な話し相手になる「ピアサポート」事業も行われています。職員の皆さんが留意しているのは、子供達の力量に合ったサポートをすること。サポートする年代やタイミングが重要なポイントとなるということです。
会場風景
会場風景
 片山氏の講演に関し、会場からの質問時間が設けられ、丁寧な回答がされました。
 次に、ワークショップとして、「静岡をもっと良くするためには」をテーマにグループ討議が行われました。前段で、付箋紙と模造紙を使ってフリートーキングを行い、最終的に簡単な企画書を作成します。大学生、高校生や社会人が入り交じったブレインストーミングに近い形です。各グループに入ったYECのメンバーが、手際よく出されたアイデアをまとめて行きます。
 あるグループは、「修学旅行は静岡へ!!~スッピン静岡がおでむかえ~」というタイトルで、修学旅行を静岡に誘致し、大学生を中心としながらも、地域の人々を巻き込んだ受け入れを行うという企画を作り上げました。学校を開放して宿泊先とし、そこに地域の人たちが料理などを持ち込んで歓迎するという斬新なアイデア。
修学旅行は静岡へ!!
静岡をもっと良くするには
 こうして終了となりましたが、大学生の皆さんの考えの柔軟性とパワーには学ぶところが多くありました。外部からの参加者がエンパワー(力づけ)される、楽しい機会でした。感謝。

活き活きネットワークで「映画と講演のつどい」開催

活き生きネットワークで「映画と講演のつどい」開催
 11月7日(月)活き生きネットワーク研修センターにて、「団塊世代の地域デビュープロジェクト『映画と講演のつどい』」が開催されました。
 この映画は「つぶより花舞台 Life is a stage」。60歳以上のメンバーで構成されるシニア劇団「かんじゅく座」が結成され、初舞台に挑戦するまでの7ヶ月間のドキュメンタリーです。むろん出演された皆さんは演劇の素人。全く未知の世界に飛び込んでの戸惑い、葛藤、やりがいなどについてのインタビューを交え、公演の様子もところどころに織り交ぜられています。
 セカンドライフをどう充実させるかは、団塊の世代が退職を迎えつつある今、大きな社会的テーマとなっています。一つの選択肢を紹介する、興味深い映画でした。
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なお、活き生きネットワークのブログでも紹介されています。

地区退福協寄席開催(静岡)

地区退福協寄席開催(静岡)。大いに盛り上がる!
 静岡地区退職者福祉共済会主催、静岡県労働金庫共催の「地区退福協寄席」が、10月29日(金)13:30より静岡労政会館で開催されました。会場は約80人のお客様で一杯。落語家の瀧川鯉橋(たきがわ りきょう)さん、三笑亭可女次(さんしょうていかめじ)さんの落語を楽しみました。
満席の会場
会場風景
 瀧川鯉橋さんの演題は、「ときそば」。ご存知、「ひーふーみーよーいつむーななやー、今何時だい」と、お客が蕎麦代金をごまかすお話。江戸時代、具が一つでも入っている蕎麦は、16文と定価が決まっていたそうで、この支払を巡るやりとりが笑いを誘います。
瀧川鯉橋さん
鯉橋さん
 三笑亭可女次さんの演題は、「湯屋番」。居候が追い出されて銭湯に奉公に出され、番台に座っていろいろと妄想するお話。可女次さんは地元磐田の出身とのことで、冒頭地元言葉も飛び出しました。
三笑亭可女次さん
可女次さん
可女次さんは、落語の後、「やっこさん踊り」までご披露していただく大サービス。会場も大いに盛り上がりました。
可女次さんのやっこさん踊り
やっこさん踊り

今からはじめる老い支度(静岡)第3弾「自分らしい逝き方」開催

今からはじめる老い支度(静岡)第3弾「自分らしい逝き方」開催
 ライフサポートセンターしずおかコープしずおか、静岡県労働福祉事業協会共同主催の「今からはじめる老い支度(3)、『自分らしい逝き方』」が10月26日(火)午後、静岡労政会館にて開催されました。45名の方が参加されました。
 今回の講師は、日本葬祭アカデミー教務研究室代表、二村祐輔氏です。参加された方々からは、「具体的な話を聞けてよかった」、「自分の逝き方を考えたくて参加したが、良く分った」など評価の声をいくつもいただきました。以下講演内容概略です。
講師 二村祐輔氏
二村先生
 最近「葬式はいらない」という本が出たり、「直葬」と呼ばれる、病院から遺体を火葬場に搬送し、荼毘に付す形態が増えたりしている。言葉の定義を確認しておきたい。葬式とは、「葬儀」と「告別式」を短縮したもので、それぞれが異なる意味合いを持つ。葬儀とは、「葬送の儀礼」であり、霊的な対応、遺体への対応を指し、告別式は「告別の式典」であり、社会的、対人的対応を行う式典を指す。
 あるアンケートでは、自分の葬儀を希望する人は49.3%、希望しない人は34.3%だという。
 また、現代において、人々にとっては3つの不安がある(1.葬儀の意味が不明、2.お葬式にかかる費用が不満、3.お布施や戒名のランクが理解できない)。
 日本消費者協会が平成19年発表した資料によると、お葬式にかかった費用は全国平均231万円、最も大きいのは葬儀本体の費用、続いて寺院費用、飲食接待費用となっている。寺院費用はお坊さんの読経や戒名授与に対する支払いなどであり、飲食接待費用は通夜・精進落としなどの飲食代などである。
 1976年に、日本において亡くなる方の場所に変動があった。この年に自宅で亡くなる方と病院で亡くなる方の数が逆転した。こうした事情もあって、病院で亡くなった後、遺体をどこへ連れて帰るのかが問題となった。また、この遺体搬送を葬儀社に頼むと、お葬式までその葬儀社に依頼せざるを得なくなるケースが増えてきた。
供養の変化
供養の変化
 葬儀以外の費用に大きなお金がかかっていることが知られるにつれ、消費者が疑問を持ち、かつ葬儀社が扱う葬儀と告別式がセットになったお葬式が提供されるようになったため、「葬儀」の意味や価値が相対的に喪失し、「告別式」が肥大化したのが現実。「葬儀」と「告別式」は別のもの。「葬儀」は遺体や魂に対する儀礼(納棺、火葬など実務的な手立てと読経など宗教的な儀礼)であり、大切に残したい。「告別式」は故人と遺族の社会的、人的関係を中心に行われる式典で、手法も場所も自由であり、いろいろと工夫できる(レストランで行う例もある)。
会場風景
会場風景
 お葬式(葬儀、告別式)は、通常、遺族によって行われるが、自分らしい逝き方を考えるならば、元気なうちに自分のお葬式について希望を書き残しておくのが好ましい。必ず連絡して欲しい先や、お葬式についての希望を書き残しておけば、遺族がそれを尊重してお葬式を執り行ってくれるだろう。事前に家族と話し合っておくのも良い。告別式については、故人をしのぶための花の配置や音楽による演出などを工夫するケースも実際にある。
 「エンディングノート」が各種市販されており、こうしたものを参考にするなどして、自分らしい逝きかたを考えて欲しい。

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