セミナー「自分らしい逝き方」実施
シニアからはじめる老い支度の第3弾『自分らしい逝き方』についてのセミナーを開催しました。
講師は、葬祭カウンセラーとしてマスコミ出演や講演に多忙を極めている日本葬祭アカデミー教務研究室代表の二村祐輔氏です。
なかなか知ることのできないお葬式の話、あっと言う間の2時間でした。
お話の中で、
①理想の最期
アンケートによると、自宅でぽっくり逝きたいが6割、1週間ぐらい入院して心積もりをしてからが3割。
②お葬式
葬儀と告別式をつけた言葉で、2つのことをしているのがお葬式と言い、2つのことをそれぞれ別に考えることが必要。葬儀は、葬送の儀礼(亡くなった人の魂や遺体などの霊的対応)、告別式は、告別の式典(社会的・対人的対応)、告別式は行わない選択もある。
③お葬式の不安
*費用がいくらかかるのか→2001年東京の事例では、平均¥3,458,600。
*お布施や戒名のランクが理解できない→お布施は、これまで暗黙の了解だったが、金額を直接僧侶に聞く方がよいそうで、『お気持ちで』と言われたら再度聞いてみることが大切
*葬儀として最低限行う、棺に納め(納棺儀礼)→搬送し(出棺儀礼)→荼毘に付す(火葬儀礼)は、¥200,000以内でおさまり、ここを出発点に考えるとよい。また、祭壇の平均額は、¥600,000。
④供養とは
魂をあの世に生まれた子供として、遺されたものがその養育をしていくこと。
名前を付け(戒名)、33歳の大人になるまで面倒をみる(33周忌)が、日頃はお世話の部分を僧侶にお願いしているので、養育費としてのお布施をお渡しする。
最近では、人生最後の締めくくりとして、自分らしい式を行いたいと考える人も増えています。
本日、参加者にお持ち帰りいただいた『私の歩み』というノートは、人生の記録を思い出の写真と共に、葬儀と死後の希望なども記入できるようつくられています。
自分を振り返りことは、これまでの人生の記憶を呼び起こし、自分を再発見できるよい機会となり、今後の人生に広がりをもたせることにもつながります。
自分史をつくり想いを伝える。この1冊が、自分だけではなく、遺される人にとってもすばらしい宝物になるのではないかと思います。皆さんもつくってみませんか。
次回は、2010年1月26日、『現代のお墓事情』ということで、第4弾を開催します。
みなさまのお申込をお待ちしております。
ライフサポートセンターしずおか