子どものインターネットの使い方に、保護者は関心を
10月18日(土)10:30~12:00、静岡市内にあるコープしずおか千代田店にてセミナー「インターネットの光と影」を実施しました。インターネットに触れ始める中学生、高校生の保護者や関心のある方を対象としたセミナーで、13人の方が集まりました(主催:ライフサポートセンターしずおか、後援:コープしずおか)。
子ども達が携帯電話などを通じてインターネットの世界に入って行く現状の中で、保護者はどう見守って行けば良いのか。これが今回のテーマです。
講師はこのテーマですでに数十校で講演しているNPO法人eLunchの松田理事長。eLunchはITを通じて女性参加を目指す団体です。
松田さんは、インターネットは大変便利な道具であることを説明し、すでに小学生の携帯電話やパソコンの使用率も高い現状に触れました。
しかし、便利だからこそ怖いこともある。世の中には本来の目的からはずれた使い方をする人がいるし、SNS(会員制のネットワーク)や携帯ゲームサイト、プロフと呼ばれるサイトなどが、出会い系サイトと同様な機能を持っている、などネットに潜む危険に警鐘を鳴らします。ネットの匿名性というものもあやふやで、実際には警察が調べれば誰が書込みしたかが判明するという話も。
また、チェーンメールは無視し、それができなければ安全な捨て場所(ネット上の)へ送るという方法もあることを解説してくれました。
子ども達はインターネットの落とし穴に対して無防備であり、保護者の役割は重要です。子ども達を守るためには「インターネット利用10か条」や「我が家のルール」を守るなど、子どもとのコミュニケーションが重要であることも強調されました。
参加された皆さんの感想を見ると、「来てよかった」、「子どもと会話しながらパソコンを開いてみたい」など、大変好評でした。
第7回無料法律相談会終了
静岡大学法科大学院とライフサポートセンターしずおかの共催による第7回無料法律相談会が、9月25日16:00~21:30まで、掛川市内にあるJAM会館をお借りして行われました。
初めて県西部地域で実施するにあたり、弁護士の人数が少ない掛川市で行うことになったものです。今回は12組の方が来訪。静岡大学法科大学院で教鞭をとる弁護士教員の方を含め、5人の弁護士が相談を受けました。
相談は、1組30分。事前に大学院生がヒアリングを行い、その内容を弁護士に伝えてから実際の相談が行われました。
次回は12月19日(金)静岡市内での実施予定です。正式に決定次第、ライフサポートセンターホームページでお知らせします。
無料法律相談会の打合せをする静岡大学法科大学院生の皆さん
第1回脳いきいき講座、盛況!
9月21日、脳いきいき講座の開催報告です。募集定員を大きく上回る方々に参加いただきました。
同内容での第2回開催については、ライフサポートセンターしずおかのホームページでご案内しています。
一週間のインターンシップを終えて
静岡大学3年 遠藤小夜子
【初めての“社会人”経験は緊張の連続でした!】
前夜は眠れないほど緊張したインターンシップ(学生の社会体験)。初日に出社すると川村事務局長はじめスタッフの皆さんがあたたかく迎えてくださいました。
お世話になったのは5日間で、初めにライフサポートセンター(LSC)の業務内容や設立経緯、関係団体などの説明をお聞きし、その後は実際の仕事を体験しました。
体験させていただいた仕事は多岐に渡り、社内でデータ入力などの事務処理をしたり、LSCが主催するセミナーのチラシ等をパソコン上で作ったり、様々な関係団体(主にNPO法人)との打ち合わせに同行させていただいたりしました。アルバイトでの単純作業とは違って頭を使うことが多く、小心者の私は緊張の連続で、帰りのバスの中ではいつも爆睡していました。
【“WAC清水さわやかサービス”訪問】
体験させていただいた仕事はどれも面白く勉強になるものばかりでしたが、その中でも特にNPO法人WAC清水さわやかサービスへの訪問が印象に残っています。最初にWAC清水の鈴木理事長にお話をお聞きし、その後同法人の経営するデイサービス「茶(さ)ろん下清水」を見学させていただきました。ここは民家を利用しており、定員も一日10人~12人とこぢんまりとしていて、とてもアットホームな暖かいあたたかい雰囲気の施設です。鈴木理事長もおっしゃっていましたが、大きい施設やハコモノよりも、こういった小さな施設や市民が誰でも気軽に利用できるような空間こそが必要だと思いました。
【インターンシップを通して学んだこと】
大学3年になり、周りでも将来に関する話が出るようになった中で、私は「こういう職業に就きたい」という将来像が明確にできずにいました。今回LSCでのインターンシップを希望したのも、漠然とした興味のうちの「福祉」というものにLSCが関わっていると知り、ここなら学ぶこともあり、自分の目指すものももう少し明確になるのではないかという気持ちからでした。どちらかというと軽い気持ちで応募したといえるかもしれません。
しかし5日間お世話になって、想像以上のものを得ることができました。たとえば将来について、ずっと「公務員」にも興味がなく、民間企業での「経済成長・発展、売り上げ」といったことにも何かしっくり来ないものを感じていて、でも福祉の業界に対しても漠然とした興味しかない…という程度のことしか考えられずにいましたが、LSCでお話を聞くうちに、民間の中でも「互助」を中心として活動をしている企業もあると知り、その方面の仕事をしたいと思うようになりました。
また、いろいろな仕事を経験させていただく中で、自分にはどのような仕事が向いているのか、どのような作業が好きでどのような作業は苦手なのか、どのような環境が居心地いいと思えるのかなどを知ることができました。
さらに、5日間という短い間ではありましたが、朝から夕方まで働くということを経験し、これから社会人になるという心構えと、自分もやっていけそうだという自身がつきました。
秋から就職活動が始まりますが、この先希望はさらに明確にしなければならないし、また希望通りの職場が見つかるとは限りません。けれど、このインターンシップで得た自信を糧に、最後まであきらめずに努力しようと思います。
【最後に】
LSCのスタッフの方にはお忙しい中仕事を教えていただき、またいろいろと気にかけていただくなど大変お世話になりました。たくさんのことを学ばせていただき、本当に感謝しています。
LSCでの仕事のことから関係団体について、果てはご自分の家庭の事情(?)までいろいろなことを教えてくださった川村事務局長、朝や外出からの帰社時にはお仕事中でもこちらを向いて声をかけてくださった鈴木さん、初日から会話の輪の中に入れてくださった野村さん、優しい心遣いをしてくださった望月さん、いつも落ち着いた応対をされている塩澤さん…。
皆さん本当に優しく誠実な方たちでした。お世話になりました。ありがとうございました!
(●^o^●)
人生60からが面白い
~大入り満員・大盛況でした~
【事務局の冷や汗】
9月7日の当日を二日後にひかえ、電話が鳴った。「明日9月6日静岡新聞に予告記事が出る」。「エエ~!」と飛び上がる事務局。
最初は80人募集の予定。これだけの人数を集めるのは容易ではない。しかし、関係3団体(グループ・Do動、WAC清水さわやかサービス、ライフサポートセンター)が必死に広報した結果、80人の目途がついた。毎日申し込みの電話やFAXが入る。どうやら80人を超えそうな勢いになってきた。急遽会場にお願いし、イスを20脚増やしてもらう。これで100人までは大丈夫だ。
結局最終受付の9月5日までに108人の申し込みをいただいた。よし、イスの数からしてこれが限界、と思ったその夜、冒頭の電話である。
【当日】
事務局は朝からひやひやしていた。新聞を見て何人の方が見えるのか。10人くらいなら何とかなりそうだが・・・。
結局当日予約無しで見えた方は29人。しかし予約したがお見えにならなかった方もいた。それでも最終的には119人となった。会場のイスでは足りず、ロビーのソファーまで動員して何とか座っていただいた。
資料も足りない。急いで4階の「ふじのくにNPO活動センターパレット」で増刷りする。スタッフ用の資料も残らなかった。
混雑する受付
【調査報告】
●グループDo動の調査報告「サラリーマンは定年退職後をどのように暮らしているか」で幕を開けた。
①意外なことに、働いていた女性は地域活動への参加が増えていない。
②男性は家事関連時間が1.6時間だが、女性は4.3時間と女性に負荷がかかっている。
③定年後は社会参加の機会が増えるが、このために必要なのは「意思」とする回答が最も多かった。
発表するグループ・Do動 大澤さん
●もう一つの報告は、昨年度ライフサポートセンターしずおかが、静岡大学学生に委託した調査報告「地方自治体による団塊の世代対策の現状と課題」。この春卒業した上西輝美さんが発表。
①団塊の世代層にターゲットを絞った積極的施策は少ない。
②他県のように、NPOに委託や斡旋を積極的にできるほどにまでNPOが育っていない。
③上記により団塊世代を受け入れる土壌が十分ではない。しかし、その分今後の可能性を十分秘めている。
発表する上西さん
【西田小夜子さん講演:人生60からが面白い】
西田さんは、東京で「定年塾」を主宰し、定年後の暮らし方を模索する人たちなどが、自由に話せる場を提供している。中日新聞に毎週コラムも書いており、特に定年後の夫婦の生き方に関する考察は、著書にもなっている。西田さんが話した内容を項目で挙げると・・・
●やりたい事は今すぐにやること。明日何が起こるかわからない。
●男性は「自分がこういう人間だ」という意識が強すぎてもったいない。そういう人には一人遊びをすすめる。おしゃれをして出かけてほしい。女性の目からは素敵に見える。
●男は60過ぎたら「おばさん」になろう。周りを気にしない、知らない人と仲良くなる・・・など。
●結婚生活は、変質するのがあたりまえ。小さなほころびは、すぐに修復する。
●夫婦には程よいすれ違いが必要。二人で向かい合う時間を少なくする、違う趣味を持つ、夕食だけ一緒にとるなど。
●料理をすることは、脳細胞にも良い。
●妻が夫に料理を作らせる方法としては、やさしく教える、台所に横並びになって一緒に料理するなどが良い。
●ありがとう、ごめんなさい、おいしいよ、と口に出して言う。どうしても言えない人は、1行か2行のラブレターを書く。
●相手の悪いところを指摘するのではなく、良いところをほめる。
●男の人は名刺がなくなると寂しいらしい。ならばマイ名刺を作ればよい。
●「ただの人」になろう。そのためには自分を好きになり、自分をほめること。
●好奇心を持ち続けること。
満員の会場
【事務局の喜び】
この講演のあと、西田さんが会場の参加者に質問をする形で交流会が始まった。質問された男性も女性も皆さん大変よくしゃべっていただいた。かなりプライベートな話も出て、会場は爆笑、拍手で何度も沸き返った。参加者のうち約30%が男性。西田さんからは、静岡の男性は問題意識があるとの評価をいただいた。
予想以上のお客様が見えたのは、事務局としては大変嬉しいこと。イスの数で頭を抱えたのは贅沢な悩みだった。
ろうきん小笠支店が夏休み親子おこづかい教室実施
8月27日(水)、ろうきん(静岡県労働金庫)運営委員会が主催して、掛川市文化会館「シオーネ」にて、「夏休み親子おこづかい教室」を実施しました。これまでこのブログでご紹介してきたライフサポートセンターしずおか等主催の同企画と違い、ろうきん支店が初めて主催したものです。また、小笠南地区労働者福祉協議会が後援、企画・運営は、静岡ライフプラン設計相談室です。
ろうきんの運営委員会は、ろうきんに加入している団体である労働組合等の代表者によって構成され、地域におけるろうきん支店の運営について協議するものです。
「今回のイベントはこの運営委員会の内部組織である『普及委員会』の場で提起されました」と、松島小笠支店支店長。会場には櫻井運営委員長(スズキ労組)、沖宗副運営委員長(全矢崎労組)、小田小笠南地区労働者福祉協議会会長もかけつけました。
すでにご案内の通り、「おこづかいゲーム」には進行役スタッフとして、「ゲームリーダー」と「バンカー」が必要です(一人が兼ねることもあります)。小笠支店では、スタッフを、運営委員会の役員や、若手労働組合員で構成する「小笠支店どんぐりの会」などから10人に協力してもらい、実施。「働く仲間のろうきん」らしいイベントとなりました。
集まった子ども達は26人! 5テーブルに別れ、ゲームを楽しみました。