7月13日、NPO法人WAC清水さわやかサービス主催 コミュニティ・ハイツと高齢者専用住宅(高専賃)の視察に出かけました。
コミュニティ・ハイツとは、一般の賃貸住宅に地域の福祉系NPOが事務所を構え、そこに入居する高齢者の生活支援(LSA)を行う住宅です。一般賃貸の為、入居者は若年から高齢まで幅があり、バリアフリー等の改装も行っていません。高専賃もNPOが入居し生活支援を行うところは同じですが、バリアフリーが基本、専用設備やサービスなどの情報を都道府県に登録し公開すること、高齢者専用であるところが異なる点といえます。
LSA(Life Support Adviser)とは、生活支援サービスとも呼ばれ、職員が毎朝電話を入れることで入居者の状況を確認し、連絡がとれない場合に家族へ連絡するサービスです。入居するNPOによっては、基本のモーニングコール以外に、各情報提供、自宅内の雑用、外出の付き添い、併設のデイサービスや別途契約で配食(食事)サービスを提供しているところもあります。 緊急時の対応については、備え付けのボタンを押すことで警備会社へ連絡、パトロール中の警備員が部屋まで駆けつけてくれます。今回見学した住宅はポータブル型を採用、お風呂やトイレにも持ち運びが可能です。
入居の際は、下記の契約を結びます。
・不動産会社との賃貸借契約
・NPOとのLSA契約 (月額:1万円)
・警備会社との緊急対応サービス契約 (月額:約5千円)
どの住宅も、徒歩圏内にスーパーやショッピングセンター・駅・医療施設がある便利な環境で、コミュニティハイツに入居の80歳代男性は、「日中は、碁・将棋などのコンピュータゲームやデイサービスで過ごし、食事も配食サービス・自炊・近所のレストランに出かけるなど、毎日退屈せずに生活できる」と話していました。「きままに暮らせることと自立した生活から生まれる緊張感が、元気に健康でいられるのでは」と職員談。 ある調査では、高齢者専用を好まない人が88%、高齢と特化されること、食事や入浴時間の管理をされることがその理由なのだそうです。何歳になっても自分らしく生活する自由は欲しいもの。NPOのサポートによるもしもの時の安心を備えたコミュニティ・ハイツ、今後も増えていきそうです。
『ピアライフ・アルファ』(西東京市)デイサービス併設型コミュニティハイツ
『アーク東久留米』(東久留米市)コミュニティサロン併設型コミュニティハイツ
『サンリスタ アレーグレ入間』(所沢市) 高齢者専用賃貸住宅