イベント報告
「それって詐欺よ」開催(富士)

「それって詐欺よ」開催(富士)
 静岡県労働金庫が県下3ヶ所で実施するセミナー「それって詐欺よ~みんなに教えたくなる自己防衛術入門~」の3回目(最終回)が2月24日(水)午後、富士市内コープしずおか富士中島店コミュニティールームにて開催されました。共同主催は富士市消費生活センター、後援は生活協同組合コープしずおか、企画運営はライフサポートセンターしずおか東部事務所です。33人の参加をいただきました。
 講師は富士市消費生活センター保科主査、同消費生活専門相談員田中さんです。
主催者あいさつする労金営業統括部増田専任役
主催者あいさつ(労金)
主催者あいさつする富士市保科主査。右側は田中さん
主催者あいさつ(富士市)
 セミナーはまず、保科さん演じる「悪質サギ男(28歳)」と田中さん演じる「御人好ダメ子(80歳)」の寸劇から始まりました。
 数ある悪質商法の中から、まず点検商法。「無料でフトンの点検」と称してお年寄りの話し相手になり、フトンを見せてもらうことに。するとサギ男が、フトンを点検し、「良いフトンですね」と言いながら、「このままでは痛んでしまうから、この布で覆えば大丈夫」と商品の購入を持ちかけ、15万円という価格を提示。ダメ子さんが「お金がない」と断ると、「それでは今日契約してくれれば98,000円に値引きします」と返事。それでもダメ子さんが迷っていると、「年金出たばかりでしょ」、「4月の年金が出てからの支払でも良いから」と強引に迫ります。しぶしぶ契約書にサインするダメ子さん。その後ダメ子さんは、消費生活センターに相談することを決心して寸劇1が終了。
点検商法を熱演する保科さんと田中さん
 点検商法
 続いて寸劇2は「SF(催眠)商法」へ。街角で粗品を配りながら、無料で景品がもらえるイベントをやっている、と会場へ誘導するサギ男。「町内の皆さんが集まっていますよ」と声をかけます。会場ではまずは「こんにちは」の発声を3回、次に手を上げる練習を3回。次に、無料の景品の配布を始め、「この無料のポケットティシューがほしい人」と声をかけ、「ハイ」と勢い良く声が上がるのを待ちます。手を上げた人には景品を配ります。こうした手法を繰り返し、景品を段々良いものにして行き、参加者が手を上げるように仕向けます。そして1台しかないというマッサージ器を見せ、「このマッサージ器を30万円でほしい人」と声を上げます。今までの勢いでうっかり手を上げてしまう人が出ると、その人に焦点を当てて売りにかかります。「お金が無い」と言っても、この書類にサインすれば融資が受けられる、と迫ります。
 この寸劇2は、当セミナーに来場された参加者の皆さんに、SF商法の会場に来ているという設定で協力いただき、仮想体験していただきました。
会場参加でSF商法を「仮想体験」
SF商法を「体験」
 寸劇のあとは、田中さんより悪質商法にひっからないための講演です。
 まずは、富士市役所に消費生活センターの窓口があり、業者と消費者のトラブル時の相談や問題解決にあたっていることを紹介。
 次に、契約を解約する制度「クーリングオフ」について説明がされました。クーリングオフは、
 ・限られた商法の中で、契約書面に署名し、渡された日から8日以内に可能
 ・口頭ではできず、必ず書面に定められた内容を記載し、記録が残る形で発送する
 ・通信販売ではクーリングオフは基本的にできないが、通販は広告画面に契約解除の可否を表示することが義務付けられているため、その内容を確認することが重要で、記載が無い業者は避けたほうが良い
 とのことです。
 また、最近の事例として次のようなものが挙げられました。
 ・金の買取の訪問。「お宅に貴金属があれば買い取ります」と訪問してくる手口で、不当に安く買い取るもので す。これは被害者が売る立場になるため、クーリングオフは効かないそうです。
 ・投資に関する劇場型商法
 ・外貨(イラクディナール、スーダンポンドなど)に関連した商法
 ・インターネットサイトのリンクでアダルトサイトにつながってしまう商法
 ・有料の出会い系サイトで数分で万円単位の料金を請求されてしまうもの
 ・ネットオークションで、注文した品が届かなかったり、破損しているものが届く
 ・数千万円の賞金のあたる”チャンス”があります、と称して登録料を払わせるもの
会場の様子
会場風景
 
 最後に悪質商法にひっかからないためのまとめとして、次のようなアドバイスがされました。
 ・簡単に購入する意思表示をしないこと
 ・契約書にサインする時は慎重に。名前だけでも契約は成立する
 ・訪問販売による悪質商法から身を守るためには、家にカギをかけておき、業者が来ても断りやすいようにしておくこと
 ・契約書の内容が理解できなければ周りに聞くこと
 ・ご近所どうしでお互いに「見守り」をすること
 皆さんもお気をつけくださいね。

静岡で脳いきいき講座実施

静岡で脳いきいき講座実施
 2月19日(土)、ライフサポートセンター中部事務所は静岡労政会館において、脳いきいき講座を開催しました。共同主催は静岡県労働者福祉基金協会。後援として静岡市、(財)静岡市勤労者福祉サービスセンター、静岡地域労働者福祉協議会のご協力を頂きました。特に静岡地域労働者福祉協議会からは2名、県労福協、福祉基金協会から各1名の方が応援に来てくださいました。募集は60人でしたが、あっという間に参加枠が埋まってしまい、80名の方を受け付け、当日参加は73名でした。やむなくお受けできなかった方を含めると、申込者総数は100名を超えました。
 講演の講師は、日本早期認知症学会理事長・株式会社創生生体工学研究所代表取締役の志村孚城氏と、浜松人間科学研究所所長の奥山惠理子氏。
講演する志村先生
脳いきいき1
 認知症についてはまだ他の病気ほど解明が進んでいないそうです。認知症が疑われる場合、まずその他の病気ではないかを医師に診断してもらうことが重要、とのことです。また、認知証には老化廃用型とアルツハイマー型があり、今回取り上げるのは老化廃用型で、主に脳の機能を使わないことで起こるものだそうです。特に、前頭前野関係の認知症を予防するためには1.生きていく意欲を持続させること、2.できるだけ自立した生活を送るよう心がけること、3.人との交流を大切にすること、が重要だとのことです。
大入りの会場
脳いきいき2
 講演の合間には、一定時間内に物語を読んで特定のかなを見つけ、かつストーリーを記憶する「かなひろいテスト」や、「漢字色別テスト」が行われ、皆さん真剣に取り組んでおられました。
かなひろいテストの説明をする奥山先生
脳いきいき3
 テストが終了すると、講演を続行する一方で、別室で採点作業が行われ、来場された皆さんに結果をお渡ししました。
 また、最後に「認知症予防生活習慣自己評価表」にも記入していただき、講師の解説で自己診断していただきました。
               
 今回の講座をきっかけに、認知症にならない、させない為の生活習慣を見直して元気にお過ごし下さい。

「それって詐欺よ」開催(藤枝)

「それって詐欺よ」開催(藤枝)
 静岡県労働金庫が県下3ヶ所で実施するセミナー「それって詐欺よ~みんなに教えたくなる自己防衛術入門~」の2回目が2月15日(火)午後、藤枝市内コープしずおか高洲店コミュニティールームにて開催されました。共同主催は藤枝市市民文化部市民相談センター、後援は生活協同組合コープしずおか、企画運営はライフサポートセンターしずおか中部事務所です。21人の参加をいただきました。
 講師は藤枝市市民文化部市民相談センター消費生活相談員の柿澤さんです。
主催者あいさつする労金営業統括部増田専任役
主催者挨拶(労金)
 講師からは、まず、消費者庁の消費者ホットラインの案内があり、おかしいな、と思ったらすぐに相談できる窓口があることが紹介されました。また、藤枝ではこうした相談件数が増えている事や、実際に相談する方は、被害に遭った方の数パーセントであると言われていることなどが説明されました。
 新手の悪質商法が増えているので、一人で悩まずに、消費者センターに相談して欲しいとのことです。藤枝市市民相談センターでも、日々いろいろな相談に乗っているとの事です。
講師の柿澤さん
講師
 続いて講演の内容は、「契約」が口約束でも成立すること、だまされやすさ心理チェック、クーリングオフなどについて説明があり、国民生活センターに寄せられた詐欺的商法の具体例が紹介されました(見守り新鮮情報より)。タイトル部分を紹介すると次のような内容です。
・「新規開店」「景品」につられ温熱器を買わされた
・カニもクーリング・オフできるようになったんです!・・・注:購入した状況によっては食品もクーリング・オフできるようになった
・「廃品回収」と訪問し、トラックに載せた後で法外な請求!
・押し売り!気がついたら、高いみかんを大量に買わされていた
・イラクの次はスーダン!外国通貨の投資トラブル
・警察官をかたる電話 「カード預かります」は詐欺です!
・「戦時中の苦労話を聞かせてほしい」と来る”高額本”の訪問販売
・押し売り!マグロを勝手に切り分けられ、断ったら脅された!
 最近の傾向として、若年層向けには「携帯」、「出会い系サイト」にまつわる事例もあり、年配の人には架空請求や投資話なども多いそうです。一度投資話でだまされた人に「弁護団が結成されたから」と話を持ちかけ、「弁護士代」などを詐取する手口もあるとのこと。
 こうした電話や訪問など、悪質商法を断る言葉として「結構です」というのは禁物だそうです。聞き方によってYESともNOとも取れるからです。電話などは、相手が話し始めるとなかなか切れないものですが、切ってしまうのが良いそうです。
 また、「今日契約するとオトク」とか「あなたが選ばれました」などと言ってくる話も要注意。迷ったら、消費者センターや市民相談センターに電話する事が大事だと話されました。
 講演のあとは市民団体「劇団ふじのみ」の寸劇です。
 まずは7人のメンバーの紹介。その後、劇が始まりました。
劇団の皆さん
 題して「未公開株にご注意!」 今問題になっている、未公開株の購入を勧める電話セールスです。メンバーの皆さんは、それぞれ役割を分担し、悪質業者役や被害者役となって、熱演いただきました。セールストークも滑らかに、迫真の演技を見せていただきました。
 演技する皆さん(電話による勧誘シーン)
演技する皆さん
 
 こうしてあっと言う間に時間は過ぎ、最後は共同主催者を代表して藤枝市市民文化部市民相談センター所長の高橋さんにご挨拶をいただきました。高橋所長からも、藤枝市民の皆さんは、市民相談センターを気軽に利用してほしいとのお話があり、閉会となりました。
主催者あいさつする藤枝市市民相談センター高橋所長
主催者挨拶(藤枝市)

「それって詐欺よ」開催(浜松)

「それって詐欺よ」開催(浜松)
 静岡県労働金庫が県下3ヶ所で実施するセミナー「それって詐欺よ~みんなに教えたくなる自己防衛術入門~」の1回目が2月14日(月)午後、浜松市内コープしずおか小豆餅店コミュニティールームにて開催されました。後援は生活協同組合コープしずおか、企画運営はライフサポートセンターしずおか西部事務所です。26人の参加をいただきました。
 講師は浜松市市民生活課暮らしのセンター所長伊藤彰彦氏。
主催者あいさつする杉浦労金西部ブロック営業部長
主催者あいさつ
 浜松市暮らしのセンターでは、毎月200~250件の諸費生活に関わる相談を受けているそうです。伊藤所長は冒頭、悪質商法の例として裁判所からの通知を装う往復ハガキの例を取り上げ、裁判所からは通常ハガキで通知が来ることは無く、封書が使用されることを説明。
 その後悪質商法の具体的な事例を示していただきました、以下箇条書きでご紹介します。
・下水道の点検と言う名目でマンホールのフタを開け、修繕が必要だと工事をすすめる。
・NTT職員をかたり、回線が変わったので、銀行ATMの前で待っているようにと指示する。
・息子と称して父親に「交通事故にあった。外で会いたい」と電話し、外出したすきに空き巣に入る。
・インフルエンザにかかったので声がおかしくなっているが、との電話でいったん相手を信用させ、その後再度電話して、保証人になったので300万円必要と頼み込む。
・郵便局のEXPACK(500円の小包封筒)を使い、お金を送らせる(宛先は私書箱)。
・海外宝くじがあたったと通知が届く。
・未公開株の購入を勧め、買わせる。また、この被害にあった人に電話して、「損害金を取り返してあげます」と称してさらにお金を払わせる(二次被害)。
・リフォームと称して床、壁、天井、屋根を見て、不要な工事を勧めたり換気扇を設置したりする。
・洗濯物を見て家族構成を判断し、高齢者宅などを狙う。夕刻の家の明りの付きかたで家族人数を判断するケースもある。
・若夫婦が出て行くのを待って、訪問する。
講演する浜松市くらしのセンター伊藤所長
講師
 所長の講演では、悪質商法は、高齢者だけでなく、年齢層に応じていろいろなパターンがあり、注意が必要なこと、催眠商法などで高い買い物をしてしまった人(高齢者の被害が多い)は、家族に知られると怒られるので、買ったものを使用しないで押入れに隠すケースも散見されることなども報告されました。
 その他、いったん購入しても契約解除できる「クーリングオフ」についても、説明していただきました。
 「私はひっかからない」と思っている人が意外に悪質商法に引っかかるケースが多いそうです。気をつけたいものです。
会場風景
会場風景

静岡大学消費生活科学専攻「卒業研究発表会」開催

静岡大学消費生活科学専攻「卒業研究発表会」開催
 1月29日(土)午後、静岡市産学交流センターにて、静岡大学消費生活科学専攻の卒業研究発表会が開かれました。LSCは前半の発表を聴講しました。大学生たちが選んだテーマの中で興味深かったものを列挙します。
・男性の育児休業取得とそのプロセス
・ホームレスの自立支援を行っているボランティア団体に関する研究
・『暮らしの手帳』の「家庭学校」からみる家庭生活の変化
 これらの研究を、短時間の中でプレゼンテーションしなければならないので、学生の皆さんは緊張気味。また、研究の目的や方法を説明し、結果と考察を導き、かつそこに至るまでの論理構築のあり方も問われます。プレゼンテーションの後の質問も、どんな角度から飛んでくるのか分りません。
 学生の皆さんの一生懸命な姿を見る事は、LSCにとっても大いに刺激となりました。
研究発表会

2/19脳いきいき講座満員御礼!

2/19脳いきいき講座満員御礼!
 おかげさまで、2月19日静岡労政会館で実施する「脳いきいき講座」は満席となり、受付を終了いたしました。ありがとうございました。

静岡で無料法律相談会実施

静岡で無料法律相談会実施
 静岡大学法科大学院とライフサポートセンターしずおかは、12月22日(水)午後、第16回「無料法律相談会」を静岡労政会館で実施しました。
 相談には予約申込された12組が来訪。法科大学院生と弁護士による相談を各1時間程度をかけて実施し、好評をいただきました。
 
準備する静岡大学法科大学院の皆さん
無料法律相談会
次回は、2011年3月16日午後、同会場にて予定、申込につきましては、後日ご案内いたします。
なお、この相談会は、無料法律相談を初めて受ける方のみとさせていただいております。
予めご了承下さい。
ライフサポートセンターしずおか

おやこおこづかい教室、にぎやかに開催(島田)

おやこおこづかい教室、にぎやかに開催(コープしずおか島田店にて)
 12月18日(土)、島田市内にて「おやこおこづかい教室」を開催しました。主催はライフサポートセンター中部、静岡県労働者福祉基金協会、後援は志太榛原地区労働者福祉協議会、生活協同組合コープしずおか静岡県労働金庫、企画運営は静岡ライフプラン設計相談室です。14人の子供達とその保護者の方に参加いただきました。
後援いただいた志太榛原地区労福協、片山会長にご挨拶いただきました
労福協会長
 「おやこおこづかい教室」は、ライフサポートセンターしずおかが年間3~5回実施している看板イベントです。小学生とその保護者を対象に、子供達がお金の大切さや使い方を学ぶとともに、保護者の皆様にはおこづかいの与え方などを案内します。今回は3テーブルに分かれて行いました。
熱気あふれる会場
会場風景
 メインは何と言っても、ゲームを通じて子供達が模擬紙幣を使っておこづかいの使い方を学ぶ時間。最初はやや緊張気味の子供達も、ゲームが進むにつれ、歓声が上がったり立ち上がったりしてすっかり馴染んできます。
こづかい帳の書き方を説明する山川講師
こづかい帳の書き方説明
 このゲームを指導してくれるのが、企画運営の静岡ライフプラン設計相談室代表山川さん。普段はファイナンシャルプランナー(FP)として活躍しています。そして、ゲーム進行を支えるのがボランティアの6人の皆さん。テーブルごとにゲームリーダーとバンカーの役を担っています。いずれも静岡県労働金庫の職員の皆さんなので、おカネのプロ。頼もしい限りです。
おカネの受け渡しは必ず両手で
お金の受け渡しは両手で
 以前はボードゲームを使用していましたが、最近はサイコロ4個を振って4枚のカードをめくって行くカード形式のゲームを使用しています。1周ごとにバンカーさんから定額のおこづかいをもらい、引いたカードの指示に従ったり、自分で買い物をするかしないか選択したりしながら進んで行きます。ここで大切なのは、保護者の方が子供の決断に口をはさんではいけないこと。子供自身に考えてもらうのが、このゲームの目的なのです。
テーブル風景
テーブル風景2
テーブル風景3
 正味1時間半のゲームはあっという間に過ぎ、その後講師の山川さんが、保護者の皆さんに、子供へのおこづかいの与え方を説明します。また、子供達には一人ずつ修了証が手渡されます。
 外は寒い冬の朝でしたが、会場は熱気にあふれていました。
 ライフサポートセンターしずおかでは、「おやこおこづかい教室」を来年も継続して実施する予定です。スケジュールはホームページを通じて発表しますので、お楽しみに!

ロジックモデルを使ってLSCの目標・活動を役職員で論議

ロジックモデルを使ってLSCの目標・活動を役職員で論議
 ライフサポートセンターしずおかは12月16日(木)、静岡労政会館にて「ロジックモデル」を使ってLSCの目標・活動を議論しました。
講師の日詰会長
講師の会長
 「ロジックモデル」とは、活動と目標の論理的なつながりを示した1枚の図で、1970年代に米国のシンクタンクによって開発された手法です。少人数でのグループ討議がベースになるところから、4班に分かれて実施しました。ライフサポートセンターしずおか(LSC)では2007年に1度スタッフが実施していますが、設立以来4年余りが経過し、活動も形の見えるものになってきたことから、このタイミングであらためてLSCのミッション(目指すもの)や展望、具体的施策を検討する素材とするために開催することとしました。加えて、スタッフのみならず、LSC役員(幹事)も加わり幅広い観点から議論することとなりました。
グループ(班)ごとに分かれます
4班に分かれて
 この手法には様々なバリエーションがありますが、今回は外的要因(自然環境、世論、出来事、法制度動向、市場動向など)と他の活動主体や外的サービスの動き(企業、自治体、NPOなど)についてあらかじめ用意した台紙を使用し、まず最終成果・ミッション(めざすもの)を班ごとに議論し、さかのぼって中長期、短期の成果を検討、さらにそれらを達成するためのプロジェクトを考え出すという一連の作業を役職員が頭と手をフル稼働させて行いました。
 ミッションは、2006年にLSCが設立された際の趣意書があるため、どの班もこれを意識した内容となりました。
各班の様子
グループワーク2
グループワーク3
グループワーク4
グループワーク
 中長期の成果(目標)については、「信頼して相談できる場所がある」、「支え合いができる社会」、「生きがいのある暮らし」、「人と人とのつながりができる」、「福祉ネットワークの構築ができる」、「暮らしの相談機能が充実」、「安心して子育てができる」、「消費者被害が少なくなる」、「安心して介護ができる」、「雇用の不安が無くなる」、「誰でも集まれる居場所がある」、「親がいなくても見守る目がある」など盛りだくさん。
 これらを達成するために短期の成果を検討し、最後に具体的なプロジェクトを考え出すのです。
 それではどんなプロジェクトが提案されたか、一部をご紹介しましょう。
 ・居場所をつくる(老若男女が集える)
 ・雇用創造かつスキルアップのための事業を行政から受託する
 ・新社会人育成プロジェクト
 ・子育て支援
 ・消費生活出前講座
 ・婚活
 ・支える人のケアセミナー
 ・休耕田畑を生かす畑作り
 ・知らせる活動
 ・相談機能の充実
 ・ネットワーク構築
 などなど。
 一見抽象的な項目もありますが、実はこのプロジェクトを実現するために、どんな活動をし、どんな資源を確保し、誰を対象とし、実現すればどんな結果が想定されるのか、に至るまで話し合いで書き出しています。しかも、アイデアは数多く出され、付箋が台紙からはみ出てしまう班もありました。
1班の発表
1班発表
2班の発表
2班発表
3班の発表
3班発表
4班の発表
4班発表
会長講評
会長講評
 実質的にはわずか3時間余りでしたが、参加役員・スタッフの顔には、集中力を使い切った満足感があふれ出ているように感じました。
 この日の議論を今後の活動に生かして行きたいと考えます。 

今からはじめる老い支度最終回開催(沼津)

セカンドライフを応援する連続講座
今から始める老い支度シリーズ! 盛況のうちに終了!!
最終講座「現代お墓事情」in沼津

 定年後を意識して「これからの人生」を豊にするためのセカンドライフを応援する連続講座「今からはじめる老い支度」シリーズ、4回目の最終講座を12月9日(木)沼津労政会館において行われ、シリーズ全般盛況のうちに終了いました。
 この連続講座はライフサポートセンターしずおかコープしずおか、静岡県労働福祉事業協会の共同主催で実施してきました。
 4回目の最終回は「現代お墓事情」をテーマに、東洋大学教授でありNPO法人エンディグセンター理事長の井上治代講師に講演を頂きました。参加された方は41名でした。
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 井上講師は、現代のお墓事情の特徴を1990年代以降「葬送」の山が動いたと説いておられました。戦後、民法の改正で家督・財産相続権が変わり、その後の高度経済成長とともに家・家族制度なりライフスタイルをも大きく変わりました。そうした流れが世の中を集団から個人へ、また人の価値意識の転換も大きく進み「無縁社会」と化し、死とか埋葬をめぐる思考も大きく様変わりを見せました。その結果、伝統的葬祭文化が形骸化し、新たな葬送・お墓文化の社会化を考えなければならない「現代お墓事情」を訴えておられました。そして今葬送、お墓の分野に何が起きているのかを具体的に国内外の事例をパワーポイントを添えて詳しくお話を聞かせてもらい、参加者の皆さんからも大変参考になったと講師にお礼を述べておられました。
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 今回を持ってこのシリーズ終了となりますが、少し前まではこうした「老い」とか「死」に関するセミナーは縁起でもなくタブーなテーマでした。時代が変わり、社会も変わり、核家族化、少子高齢化が進み晩年は夫婦二人、最晩年は独居生活が主流になりつつある現代、人生のエンディングとか自分の死後の始末について考えておきたいと考える方々がこの問題に向き合い始めた感があります。
 今回の老い支度シリーズも毎回、盛況で質問や意見がたくさん出て団塊世代以上層の関心の高さが伺え、開催者としても今後に繋げたいと考えます。

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