全労済県本部、AEDを県内私立中学校・高校10校に寄贈
寄贈の様子
全労済静岡県本部は11月14日、県内私立中学校・高校10校に、AED(automated external defibrillator自動体外式除細動器)を各1台寄贈しました。同本部の創立50周年を記念した社会貢献の一環です。
寄贈式に先立ってこの日午後から、対象校の先生たちがホテルアソシア静岡ターミナルにて、AEDの使用法について講習を受けました。
AED外観
AED中味
挨拶する水谷全労済静岡県本部理事長
寄贈式では全労済静岡県本部の水谷理事長が挨拶し、「50周年を迎え、お世話になった地域への恩返しの一環としてAEDを学校に寄贈することとした。全労済は『命と暮らしを守る』、『助け合いの社会をつくってゆく』を標榜しており、今回の寄贈につながった」と話し、一校ごとに目録とAEDを手渡しました。
その後寄贈校代表として、静岡県私学協会副会長である浜松日体中学校・高等学校校長の安達忠勝先生が謝辞を述べました。
最後に取扱業者より、今回寄贈の機種についてあらためて使用法の説明を行い、寄贈式を終了しました。
テレビ局のカメラも見える会場の様子
今日をキックオフの機会に
NPOパートナーシップ実行委員会とライフサポートセンター浜松は、11月4日(日)14:00より、浜松市アクトシティ内にあるコングレスセンターにて、「シニアライフとNPOを結ぶ講演会とシンポジウム」を開催しました。約100名の方が参加、NPOについて知る良い機会となりました。司会進行は、久保田翠さん(NPO法人クリエイティブサポートLet’s理事長)にお願いしました。
司会進行の久保田翠さん
【第一部】ライフサポートセンターしずおかの会長であり、NPOを研究テーマとしている静岡大学・日詰一幸教授の講演「地域におけるNPO活動とシニアライフ」。
講演する日詰教授
NPOが注目される背景、NPO法人の現状(設立数:静岡県内725、全国32,366)が説明され、その後世論調査等各種調査から見える市民の意識などについて話が進みました。調査では、「地域活動に参加する人ほど、近隣関係も深い」、「高齢者の半数以上が若い世代との交流を希望」、「社会のために役立ちたいと思っている人が増加傾向にある」、「NPO・ボランティア活動に現在参加している人は10.1%だが、今後参加したい人は51.6%」などが読みとれ、地域のつながりが強まると、刑法犯認知件数が減少したり、合計特殊出生率が増加するという相関関係が認められることが説明されました。
最後にまとめとして、次の4点で講演が締めくくられました。
1. 地域社会で活動を展開しているNPOは皆さんの力を色々な面で必要としています。
2. まずはNPO活動の体験をしてみたらいかがでしょうか。
3. 新たな自分の人生が拓かれていくはずです。
4. NPOは皆さんとの交流を望み、皆さんの訪問を大歓迎します。
【第二部】
日詰教授、井ノ上美津恵さん(NPO法人浜松NPOネットワークセンター代表理事)、戸塚征彦さん(NPO法人ボランティア支援ネットワークパレット事務局長)によるパネルディスカッション。
NPO活動内容の紹介
パネリスト二人から、それぞれのNPOに関する説明の後、西部パレットの紹介によりNPOに結びついた人の例や、NPO設立相談が年間150件あり、女性が多いこと、定年を控えてこれまでと違う人生を送りたいと考えている人が多いことなどが紹介されました。
パネリストの皆さん
会場からは、NPOの負の部分は?との質問が出され、パネリストからは、組織力が弱い、意思決定に時間がかかる、給与の支払をする財政的余裕が無く、役員は無給でフルタイム働いている、負ということではないが、行政の委託事業などを実施することも多く、対等な立場を守るためノウハウを勉強・蓄積してゆく必要があること、などが例示されました。
参加者の皆さん
また、今回のシンポジウムの狙いである「NPOと一般の人達との出会い」については、パネリストよりの意見として、企業で働く現職の人達にNPOに関わって欲しい、そのための活動をライフサポートセンターにも期待したい。西部パレットではライフサポートセンターと連携を取り、ニュースを労組に定期的に送っているが、労働組合に所属しない方々にも活動を知って欲しい。労組もNPOであり、連携して社会的課題に取組んで欲しい、などの発言がありました。
最後に日詰教授より「違う生き方があったんだ、ということに気付く、NPOを通して新しい生き方、働き方を考える…私たちはお互いを知らなすぎた。今日をキックオフの機会としたい」とまとめの言葉があり、終了しました。
(財)静岡県労働者福祉基金協会とNPO法人男女共同参画フォーラムしずおかの主催による
『NPOが元気になる棚おろし塾2007』を3回シリーズで開催します。
詳細は下記のとおりです。
お申込み・お問合せ:男女共同参画フォーラムしずおか
TEL&FAX :054(248)7401
My Life My Way
地域でも助け合いたい
加藤明生さん
【全労済静岡県本部はライフサポートセンター設立4団体のうちのひとつ。そこで職域推進課長として働く加藤さんは、かなり忙しい人だ。にもかかわらず、地域の活動に関わりたいという気持ちが強い。職業柄もあって、困ったときはお互い様、という互助の精神が身についているのだろうか。加藤さんは「災害ボランティアコーディネーター」である】
-災害ボランティアは分かりますが、コーディネーターとはどんなことをするのですか。
東海地震が発災した際に、全国からボランティアが集まると考えられます。このボランティアと、被災者のニーズをつなぐのが、災害ボランティアコーディネーターです。
-すると、発生の確率が高いといわれる東海地震の際は、自分の家が無事であれば、活躍されるわけですね。そもそもコーディネーターになろうと思ったきっかけは何ですか。
静岡県労働者福祉協議会(※ライフサポートセンター設立4団体のひとつ)に出向していた際に、静岡県で養成講座を行っており、参加したのがきっかけです。いまひとつの理由は、地域において顔のつながりが少なかったので、これを深めたいという気持ちもありました。老後の地域におけるコミュニケーションのことも若干気になりました。
-地域での顔は広がりましたか。
仕事があるので土日くらいしか活動に出席できませんが、ネットワークが広がったことは確かです。今まで付き合いのなかった年齢の高い方とも話ができるようになりました。
-コーディネーターとしての訓練はどのようにするのですか。
防災の日にボランティア本部の立ち上げ訓練をするなどしています。
【取材メモ】東海地震の可能性が公表されてから40年あまり。このところ静岡以外での地震発生が目に付きます。それがむしろ不安に感じる今日このごろです。いざ大地震となれば、とりあえずは自分の身は自分で守らなければなりません。加藤さんのようなボランティア活動は、地域にとってかなり重要な役柄となります。頼もしく感じるとともに、加藤さんの出番が少なくて済むような自助努力をしなくては、と考えました。
雨ニモ負ケズ、楽しかった
「スーパー主夫のつぶやき、ぼやき」
10月27日(土)10:00~11:30静岡市内「あざれあ」にて、「スーパー主夫のつぶやき、ぼやき」を開催しました。当日は台風20号の影響で雨が降る中、20人以上が聴講に来場され、「スーパー主夫」山田亮さんの講演に聞き入りました。まずは山田さんの家事へのこだわりぶりが紹介され、途中から質疑応答に。司会進行をつとめていただいた、静岡暖快倶楽部の深野裕士さんとの「主夫・主夫」トークもあり、楽しい雰囲気のうちに終了しました。
家事省力化メニュー
山田さんのトークからいくつかご紹介すると、
家事の「省力化」メニューとして
・ 風呂後のシャワーのひとかけ
・ ダイレクト干し
・ 魔法の水
など、実用的なアイデアが提供され、つづけて
・ 家族の家事参加による家事の共同化
・ 家庭内の男女共同参画
・ 「人」字型人間関係から「M」字型人間関係へ
パワーポイントを使ったわかりやすい説明
など、家事をとおした家庭内コミュニケーションの大切さについて、わかりやすく説明されました。
また、現実は思い通りにならないことも多く、ストレスもたまることがある、などの「ボヤキ」部分も紹介され、本音の話を聞くことができました。
参加者の皆さんに書いていただいたアンケート結果では、ほとんどの方が「良い」と書かれていて(中にはご自分で「非常に」との記載を添えて「非常に良い」との評価も)、山田さんの人柄の良さと講演の内容の濃さが高い評価につながりました。
主夫+主夫によるトーク
山田亮さんのHPは下記へどうぞ。最新著書「手抜き家事のススメ」の紹介も載っています。
「山田亮のアンチ・マッチョ宣言」
http://www.kyoto.zaq.ne.jp/rio/
♪ライフサポートセンタしずおか♪
盛況だった「目からウロコのチラシづくり」
講師のメリハリの効いた説明
10月23日(火)17:30~20:30まで、ライフサポートセンターしずおかと、静岡県労働者福祉基金協会の共催で、「目からウロコのチラシづくり」を実施しました。参加者は19名と若干のオブザーバー。講師はNPO法人男女共同参画フォーラムしずおか(アイセル21指定管理者)で各種講座の講師やチラシクリニックを担当している広告のプロ、須田智恵美さん。
前半は、チラシ広告を作る上で注意すべきポイントを講義形式で、「たくさん書けばたくさん伝わるという誤解」、「そもそも何を伝えたいのかがわかっていない」などのキーセンテンスを引きながら、誰を対象として何を訴えたいのかを良く考えなければいけない事などが、クイズや事例などを織り交ぜながら語られました。フォントの使い方にも工夫が必要であることや、意味のないカット(イラスト)を止めることもポイントとして説明されました。
後半は、実際に使用されているチラシの現物を見て良いところ、直したいところ、こうすれば良くなるという提案をグループ討議し、発表しあいました。
グループ討議
参加者の皆さんの多くはチラシ作りに関わっている人達だけあってか、講義を受けた後のグループ討議の結果は、講師から見て的を射ているものが多い、と評価を受けました。
講座は3時間、しかも夜間ということもあって、参加者の皆さんは大変だったと思いますが、講座が進むに従って盛り上がり、アンケート結果でも、満足度の高い講座となりました。
また、参加対象をNPO、労働組合、福祉事業団体のご担当者としたところ、それぞれの所属の方がお見えいただいたことも、新しい試みが実を結んだと考えます。今後につながる可能性を持った講座となりました。